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国道8号線の怪物? 野菜たっぷり・味しっかりの北陸のソウルラーメン -石川県金沢市 8番らーめん-

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東京から色々な場所に旅行に行く。

個人的に旅行とはその企画段階から準備・移動・帰宅・後片付けが1つのパッケージになったキャンペーンだと思っている。

どれ一つが不満足な結果になっても後味が悪い結果になってしまう

 

準備・後片付けはミニマリストを目指す様になって劇的に改善された。

自分が必要だと思っていた物も一度持って行かないと「あ、別に無くていいや」と言う事に気づく。

旅先での僅かな手間を惜しまなければぐっと荷物の軽量化は可能なのである。

 

それはそれとしても、目的地に着いて最大の楽しみはやはり「食事」である。

普段は食べた事の無い物、その土地ならではの料理や味付けを思う存分楽しみたい所である。

しかし、そこは同時に慣れない土地でもあるのだ。

どこが一体美味しい店なのか? 美味しい店だとしてアクセスは良いのか?

不安は尽きないのである。

 

 旅人の味方? 金沢駅

石川県金沢市に公共交通機関を使ってアクセスする場合、恐らく一番お世話になるターミナル駅である。

各方面からのバスは勿論、電車・新幹線など陸路の交通にはめっぽう強い。

そしてもう一つ、「食」にも非常に強い駅だと思う。

 

東京駅でも、地下街に飲食店が軒を連ね、下手に都内を散策する間でも無く有名店の味が楽しめる。

金沢駅でも同様の飲食店街があり、ご当地の味が手軽に味わえる。

以前、車で旅をしていた時は「駅の飲食店街とか混むだけやん」と思っていたが、当時の自分をぶん殴ってマッハで土下座をしたい気分である。

公共交通機関を使って、細かな動きがしづらい旅行では一か所に集中して飲食店があると移動の時間の節約にもなるしある程度厳選されたお店が並んでいるので選ぶ手間も省ける。

 

もちろん通っぽく、地元のお店に行くのも全然OKだと思う。

むしろそちらの方がより深くその土地を楽しめると思うのだ。

ただ、その為には入念なリサーチや地元の方の協力が必須になるのでふらりと出かけた旅行の場合は難しい。

 

北陸の定番? ソウルフード? 8番ラーメン

昔からの謎だが、なぜ「国道の名前+ラーメン」のお店が結構あるのだろうか?

名前の付け方としてあまりに簡単で他店との差別化も難しいと思うのだが……。

 

それはともかく北陸を旅した人から「結構ウマい」とよく聞くのが”8番らーめん”である。

個人的には北陸の大動脈だと思っている国道8号線の名を冠している事からも北陸地方を占領する気概の程が伺える。

運営している会社名までも「株式会社ハチバン」である、彼らは本気である。

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※画像は公式Webサイトより

(8番らーめんの占領下にある北陸地方の図)

 

ずーっと気になってはいたが、彼らは律儀にも会社名通り国道8号線沿いに勢力を伸ばしているので、東京にその手が伸びて来ることは残念ながら無さそうだ。

替りに先鞭をつけた(かどうかは知らないが)のは「ゴーゴーカレー」である。

金属製の容器にガッツリカレー+キャベツ。トッピングも男らしいラインナップが並んでいる漢のカレー屋である。

でも、ちゃんと女性のお客さんもお見かけする。

 

兎にも角にも気になっていたラーメン屋に行ける貴重な機会なのでこのチャンスは生かしたい。

そして、8番らーめんはちゃんと交通の要所たる金沢駅にも”8番らーめん 金沢駅店”として 基地と言うか店舗を設置している。

金沢駅に到着したのは昼も過ぎた時間。

流石に昼食の繁忙期も一段落しただろうと思って店に行ってみるとそこそこの行列が出来ている。

北陸のソウルフードと言ってもチェーンのラーメン屋だしこの時間なら”秒”で入店OKだと思っていたら先制パンチを貰った形になってしまった……。

 

並んでいる間、手持無沙汰なのでメニューを貰って見てみる。

店員のおねーさんのオペレーションは手際が良く、それでいて事務的な感じが全くない。

流石、加賀百万石、そして”ひゃくまんさん”のおひざ元である。

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(腹が減っている時はつい全部頼みたくなる……)

 

それほど経験がある訳では無いが、ラーメン屋の前で待つのはちょっとした拷問である。

ただでさえ、昼時を逃して腹が減っているのにラーメンの匂いを嗅ぎながらただひたすら待つだけ……っ!

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カップラーメンなら3分待てば食べられるが、どう見ても3分で座れそうにない。

今は非常にジリジリとしながら入店する順番を待つしか無いのである。

 

すげー待った気がしたが実際は15分程度で入店してメニューの中から、”野菜こく旨らーめん”を選ぶ。

腹が減っている時は塩やしょうゆよりも豚骨のガツンとした味が食べたい。

更に今の腹の状態から鑑みて、どう考えてもラーメンだけじゃ足りない気がする。

ええいままよと、勢いに乗って餃子も追加で注文しておく。

 

野菜たっぷり・味しっかりのこく旨ラーメン

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野菜こく旨ラーメン

スープ・・・豚骨ベースながらも醤油の味と風味によって豚骨が濃くなりすぎない。このしょうゆがポイントでちょっと”焦がし醤油”的な味わいで非常に食が進む。

最初に豚骨のしっかりとした味が来て、その後醤油のさらりとした味を楽しむ事が出来る。醤油の存在が薄いかと言うとそんな事は無く、前述の”焦がし醤油”っぽい味でしかり存在感を出してくれる。

 

麺・・・大きな特徴は無い中麺だが、スープとよく絡んで口まで濃厚な味を運んでくれる。どちらかと言うと柔らかめな麺だ。

 

野菜・・・どんぶりの中央にどかっと山盛り野菜。麺が比較的柔らかめなのに対してキャベツのシャキシャキ感が歯ごたえにアクセントを与えて楽しく食べられる。また、スープとの相性も良く”大盛り”にしても全然食べられそう!更に頭頂部には8番帝国の栄光を称えるかの様にナルトが安置されている。このナルトをいつ食べるか悩む!!

 

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8番餃子

6個でも8番餃子。一本で~もニンジン♪的な餃子である。

ラーメンのベストフレンだと勝手に思っている。

先ずは圧倒的なコストパフォーマンスを挙げたい。6個で240円(税別)はかなりお得感がある。

多分これからも8番らーめんに来たら毎回頼むと思われる。

 

皮は比較的薄いがもっとりとした食感で中の具との相性が最高だ。ぶっちゃけ1人12個でもイケる。

更に専用のタレが用意されている気合いの入れっぷりだ。

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専用のタレだけでも旨いけど、特製のラー油(ラー油まで8番!)を垂らすと、専用タレの酸味に、ラー油の辛さがパンチを出して更に止まらなくなる。多分1人18個はカタい。

 

街道の怪物?

夜の為に軽めの昼食にするつもりだったが、結構しっかり食べてしまった。

8番らーめん自体は別に金沢駅じゃなくて北陸地方ならどこでも食べられるお店だと思う。

せっかくの旅行先だから地元にしかないお店を! と肩ひじを張るんじゃなくてたまにはこういう店で食べてみるのも味わい深いと思う。

 

店内は昼時を過ぎても客がどんどん入ってきて活気に溢れている。

隣に座った女性客2人は、そろって炒飯のみを注文して食べていた。

「なるほど、そういう手もあるか……」と思いつつ、次に来たら炒飯と餃子(ダブル)で注文しようかと思う。

 

8番らーめんに置かれましては是非国道8号線を完全制圧した後、国道41号を南下し国道1号線に合流。

しかる後に東京へ攻め入って頂きたい。そうすればいつでもお手軽に8番餃子と8番らーめんが都内で食べられると思う。

ただ、国道1号沿いは名古屋の台湾ラーメン、あんかけスパ、横浜・家系ラーメンなど別の怪物がひしめき合う激戦区である。

なんとかライバル店を重戦車の様に蹴散らし、都内進出を果てして欲しいと切に思う。

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(国道8号線の怪物こと8番らーめんイメージ図)

 

それでは、また。

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8番らーめん 金沢駅店