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ゴロッと牛肉とコク深いカレーの相性が最強! これぞキングオブ洋食屋のカレー! -神保町 ボンディ-

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カレーって不思議な食べ物 (飲み物?) だと思う。
誰もが一度は食べた事はある国民食でありつつ、外食で食べる機会は少ない。
 
たまに「外食する時は家では作れない物を頼む」って人がいる。
それはそれで、一つの考え方なので”あり”だと思う。
反面、いつも家で作っている物をプロが作ったらすげー旨いだろうな、とも思うのだ。
 
岐阜県にも美味しいカレー屋さんはあるのだが、東京にいるからには東京のカレー屋さんにも足を運びたい。
ちなみに、岐阜県は飛騨地方のカレー屋さんで一番おいしいのは”チロル”だと思う。
飛騨牛カレーは数あれど、辛さ・コク・肉感など全てが最高のバランスだ。
市街地から離れているので車じゃないと行けないけど、岐阜県に来たら一度は足を運びたい。

 

いきなり岐阜県のカレー屋をフューチャーしているが、この記事のメインはカレーの激戦区・神保町で長年営業を続けるボンディの記事である事を明記しておきたい。

 

欧風カレー ボンディ

カレーは種類分けする事が不可能なくらい膨大な種類があるけど、ボンディのカレーは屋号にもあるとおり”欧風”である。
いわゆる洋食屋さんのカレーであり、インドカレーとは違いガツンとしたスパイスの辛さよりも、どちらかと言うと色々な材料の味が重なって生まれる”コク”が特徴だと思う。
 
1973年から40年以上神保町で営業しているボンディは”老舗”という言葉がぴったりな風格を感じる。
神保町駅から地図上の距離は徒歩数分だが、表通りからは非常にアクセスしづらいのが特徴である。
店舗が入っているビル自体もなかなかの風格で、神保町と言う場所と相まって独特の存在感を放っている。

(ビル自体も老舗の風格である)

 
正面からじゃなくて、裏口的な方から入っていくしかない。
ビルに入っているテナントが本屋が多いのはやはり土地柄か。

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(ボンディの初見殺し、ビルの裏口から入店の手助けとなる看板)

 
混雑時は2Fのボンディ店舗前から、階段を下りビルの入り口から外まで行列が出来る事もある。
ビルの1Fから並んだ時は、2Fのボンディの看板が見えると「ようやくここまで来たか……」とちょっと感動する。
(トップの画像の看板だ)
 
店内は流行りのスタイリッシュな内装、と言うわけじゃないけど昔ながらの純喫茶の様な落ち着いた雰囲気だ。
改めてすげーなと思ったのが、昼時に行ったのでそこそこ行列が出来て忙しいはずなのに店内はそれを感じさせない落ち着いた空気が流れている。
 
お店が混雑してくると、どうしもても店内が”ざわざわ”してしまうが、ボンディはまったくそれが無い。
順番待ちの人数を把握しつつ、並んでる内からオーダーを受けて、客がテーブルについたらスムーズにカレーが提供されているのだ。

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(定番から変わり種までズラリと並んだメニュー。何にするか毎回悩む!)

 
席に案内された、まず最初に”お通し”的にジャガイモが出てくる。
このジャガイモ、一緒に出てくるバターを付けて”じゃがバター”にして食べてもいいし、崩してカレーの具にしても良い。 

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(意外とバカにできない、前菜的なジャガイモ)

 
初めて来た時は面食らうが、自分なりに好きな食べ方で楽しみたい。
個人的には2個あるうち、一つをじゃがバターにして、もう一つをカレーに入れるのが良いと思う。
腹ペコの状態で食べる素朴なジャガイモの味とバターの優しい味わいが染み入る。
  
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ビーフカレー 

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ビーフカレー・・・見た目にも目立つのはゴロっと入っているのは、ジャガイモじゃなくて牛肉。外食で食べたカレーの中でもダントツにデカい肉は空っぽのお腹に頼もしい。カレーのルーを入れるヤツが小さい様に見えるが底が深いので計画的に使えばちゃんと最後までカレーが楽しめる。
 

ライス・・・至って普通のライス、かと思いきや既にチーズがオンされている。トッピングでチーズを追加する事がメニュー上は可能だが、下手に頼むとチーズだらけになる危険がある。過ぎたるは猶及ばざるが如し、自分に合った適正量を注文したい。

 

キングオブ洋食屋のカレー

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まず注目したいのは「これでもか!」と巨大なカットの牛肉だ。

その大きさたるやカレーの具と言う範疇に収まらない。

もはやサイコロステーキと言っても過言では無い。

 

これが一個かと思と、ルーの中にまだまだ潜んでいるので侮れない。

カレーのルーを入れるヤツの底は意外に深いのである。

そこにギッシリと牛肉とルーが詰まっているのだ。

 

付属のスプーンでルーをちょっとづつごはんにかけて食べるも良し、男らしく一気にかけてガツガツ食べるも良し。

このごはんとカレールーをあえて別々に提供してくれる所に老舗カレー店の風格と言うか余裕が感じられる。

 

カレーはスパイシーにしてコク深い極上の味わい。

単純に辛いだけじゃなくて、味に重厚な奥行きを感じる。

 

このコクは初代店主がフランス料理の基本となる”ソース”の奥深さに打たれ、ブラウンソースをベースに独自に開発したソースだ。

果物・野菜・赤ワイン・レッドペッパーなど、様々な具材からなる個性的にして万人に受け入れらるカレールーはまさにキングオブ洋食屋のカレーと言うのに相応しい。

 

本場であるインドカレーのガツンと力強い味わいも魅力的だが、ボンディの複雑にして奥深い味わいのカレーは衝撃的だ。

一口づつ、味わう様に噛みしめて食べたい。

 

ちなみに辛さが甘口・中辛・辛口と選べるが、よほど辛い物が苦手でなければ中辛以上がおススメだと思う。

甘口では、ややカレーのスパイシーさを感じにくかったので中辛、もしくは辛口で味わいたい。

 

隠れた名物? キングオブ洋食屋のプリン

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ボンディの隠れ名物、なめらかプリン。

メニューにのっているので、別に隠れている訳じゃないけど。

カレー屋でプリン?? と思うかも知れないがボンディに訪れた際は食べておきたい一品。

 

”なめらかプリン”と言う名前に偽り無し。

クリームブリュレ的なパリパリの表面を割って一口食べれば文字通りの”なめらかさ”が存分に楽しめる。

優しい甘さに、半端じゃない口当たりの良さ。

 

カレーを食べ終わって、ピリピリしている口の中に優しい滑らかさが染み入る。

ケーキ屋などで販売されているプリンにも決して引けを取らない美味しさだ。

500円とやや高価だが、もうボンディでカレーを食べっちゃってる時点でお察し (カレー一杯1,480円~) なのでケチケチせずにイってしまいたい。

 

ボンディは知る人ぞ知る、と言うよりはカレー好きには勿論、ガイドブックにも掲載されているので休日の昼食時は結構な行列が出来る。

夕食の時間帯や、11時の開店直後ならば比較的スムーズに着席できる。

 

神保町と言う街柄、混雑時でも慌ただしさを感じないスタッフやオペレーション、どこか昔懐かしさを感じる店内。

それらが相まって、より一層カレーの味を引き立ててくれる気がする。

頻繁に行ける店では無いが、またカレーとプリンを食べにボンディに行くと思う。

 

あ、ちなみにカレーのルーを入れるヤツの名前は”ソースポッド”と言うらしいです。

それでは、また。

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洋風カレー ボンディ

営業時間:11時~22時30分(LO:22時)

定休日:年末年始