考えはいつだってNo think!

考えはいつもNo think! は丸の内界隈の箱屋、箱根ヶ崎が「人生を最高に旅せよ!」を合言葉に”旅や移動する事”を楽しむブログです

日本のゾンビも負けちゃいないぜ!ゾンビっぽいのが登場するオススメの本3選

f:id:hakonegasakipn3:20170718151108j:plain

2017年7月16日、偉大なる映画監督”ジョージ・A・ロメロ”氏が永眠された。
今や一つのジャンルを形成するに至った”ゾンビ物”と言う分野で、氏の功績は計り知れない。
謹んでご冥福をお祈りしたい。
 
”ゾンビ”自体が海外発と言うことで、日本のゾンビ界はどうしても”後発”と言う感は拭えない。
しかし、だからと言って日本のゾンビ物が劣っているかと言うと決してそんな事は無い。
巨匠の永眠を忍びつつ、あえて日本のゾンビ物を実写映画以外から紹介したい。 
※作品によっては”ゾンビ”と言われない物もありますが、概ね”一度死んだ者が生き返って、他の人間を襲う”ような雰囲気の作品を選びました。
 
---

学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD 

あらすじ

平凡な学生生活を送っていた主人公だったが、平穏な日常はある日、学校に”奴ら”が現れると共に崩壊した。
学校で右も左も解らない状態での”奴ら”との闘い、バスを使っての脱出、混乱に乗じて自らの欲望を満たそうとする者との攻防が、激しいアクションと共に描かれている。
(※作中では”ゾンビ”と言う名称は使わず、”奴ら”と呼ばれている)
 

特徴

当初こそゾンビ映画の王道を行く展開だったが、そこは日本のコミック。
途中から木刀で奴らを撃退する剣術の達人”毒島 冴子”や銃を持つと性格が変わる兵器マニア"平野 コータ"などが登場すると、一気に日本独特の展開を見せ始める。(特にストーリー中盤、日本刀・実銃のショットガン等を入手してから)
多分こういう展開と見せ方は、良くも悪くも海外発の映画では無いだろうなーと思う。

f:id:hakonegasakipn3:20170718140616j:plain

(刀を手に入れてからが本領発揮の毒島冴子)
 
登場する女性キャラがやたら色っぽかったり、ストーリーの見せ方がアクション中心だったりと男性向けの作品。
ショッピングモールの立てこもったりや、生存者同士のサバイバルがあったり、途中で銃が手に入ったり、仲間がゾンビに襲われたりゾンビ映画のお約束のツボを押さえた展開に「作者解ってるねぇ」と、頷きながら読むべし。
 
個人的には兵器と銃器関係についてはめっぽう強い平野コータがお気に入りだ。
コミックの為、残虐描写もあり、やや読む人を選ぶが、スピーディーな展開なのでスカッと読める。

f:id:hakonegasakipn3:20170718140521j:plain

(完全にあぶねー奴の平野コータ。こちらも実銃を手に入れてからが本領発揮だ)
 

アイアムアヒーロー

あらすじ

漫画家のアシスタントとして、さえない毎日を送っている鈴木英雄(すずき・ひでお)。
恋人と妄想の世界を心のよりどころに、鬱屈した日を過ごしていた
 
そんな時、日本の各地で突如他人が襲い掛かる「噛み付き事件」が続発していた。
当初はTVの中の出来事に過ぎなかったが、ある日を境に英雄の日常にも”噛み付き事件”が迫っていた……。
(※作中では”ゾンビ”と言う名称は使わず”ZQN”と言われている)
 

特徴

絵柄やストーリーの展開も含めて「今風だなぁ」と思う作品だ。
登場するキャラクターの人物描写や2ch風ネットの掲示板だけの話の回があったり、精神世界の描写があったりやや前衛的な感じもする。
 
ZQN発生の経緯や目的、壮大な背景を感じさせる登場人物。
トーリー自体は完結しているので、いつでも読み返す事が可能だが、1度読んだだけでは完全にストーリーを理解する事は叶わない。
 
先の学園黙示録に比べると派手なアクションシーンは少ないが、その分”普通の”日常を送る普通の人が主役”している感がり、より親近感が湧く。
やはりコミックの為、残虐描写はあるがそれより時折凄まじく”下がる”話があるので、難解なストーリーも含め影響されやすい人は避けた方が良い。
 
ただ、マンガ大賞で何度か入賞していたり”大泉 洋”主演で映画化されていたりする実力は本物だ。
映画も良いけど、キャラクターの心理描写や難解なストーリー、何より完結している安心感からコミック版を強く進めたい。
 
最初は頼りない鈴木英雄が徐々にしっかりしていく過程も楽しいが意外と序盤の情けなく逃げ回っている方も人間味があって共感できる
って言うか実際にZQNに出くわしたら絶対に逃げ回るしかできない自信がある。

f:id:hakonegasakipn3:20170718141644j:plain

(途中から徐々にしっかりしていく鈴木 英雄。やっぱり銃は男を強くするのだ!)

 

話は少し脱線するが”浅野 にいお”の”虹ヶ丘グラフティ”みたいに不条理と不思議の間くらいの難解なストーリーだと「今風だなぁ」と思う。
想像する余地があると言うか、明確な解は提示されていないが「多分こういう意図で作者は描いたんではなかろうか?」と、色々と推測するのが楽しい。
っていうかもうほとんど”創造”である。
 
 
とにかく”アイアムアヒーロー”も読み終わった後に、ネットで解説サイトを見たり、「あれは実は〇〇〇と言う意味で……」と、自分なりに深堀りすると、二重三重に楽しめる。
 

 

屍鬼

あらすじ

人口が1300人程度の山間の寒村”外場(そとば)村。
この更に外れの地区にすむ住人が相次いで衰弱死した状態で発見される。
ごく一部の人間はこの死を不審に思ったが、大半の人は不幸な病死としてこの一件を処理してしまう。
 
しかし、事件はそれで終わりでは無く始まりに過ぎなかった。
それから徐々に衰弱死する人間が増え、一方で「死んだ筈の人を見た」と言う人間も現れ……。
(※劇中では”ゾンビ”では無く”屍鬼(しき)と呼ばれている”)
 

特徴

小説版の当初は上下巻合わせて超ド級の1000ページ越え。
単巻でもそうだが、上下巻合わせるともはや鈍器である。
それはともかく。
(文庫本はちゃんと適度に分割されているので安心だ)
 
4桁ページは伊達では無く、登場人物も100人を軽く越え”主要な人物”は居るものの、明確な主人公と言う者は存在しない。
複数の人間からの視点で語られる展開と”日常が徐々に浸食されている感”は日本のゾンビ物の中では随一。
屍鬼に襲われる人間がいる一方で、平凡な日常を過ごす人間もいる
 
そして終盤の怒涛の畳みかける様な展開は今までの800ページ余りを読み進めてきた伏線や、登場人物の感情・関係性が一気に収束する。
長い、と一言では表せない程のボリュームがあってこその展開だ。
 
夏の夜に、その後の秋の夜長にじっくり読んで貰いたい。
とにかく序盤~中盤の展開が終盤に向かって生きてくるストーリーは随一だ。
 
登場人物の中に、イマイチ煮え切らない態度の人が居たりするのでイライラするかもしれないが、一人ひとりの話よりもそれらが集まった上での全体の雰囲気を楽しむ作品だと思っている。
小説版は具体的な残虐描写は無いので安心して読める。
 
その分、コミックをベースにしたアニメ版はハードコアな仕上がりになっているの注意が必要である。
なお、コミック・アニメ版のキャラクターは漫画家の”藤崎 竜”氏が描いている。
割と特徴的な絵柄やデザインを描かれる方なので、やや好みが分れるかもしれない。
 
複数の人物が織りなす重厚なストーリーを読むなら小説、キャラクターの表情や心の動きを見たいならコミック、ホラー的な要素を求めるならアニメがオススメだ。

f:id:hakonegasakipn3:20170718142253j:plain

(アニメ版では色々ひどい目に合う屍鬼側のメインキャラクターの1人、清水 恵)
 

その他にもゾンビっぽいのが出てくる作品、あります

”ゾンビ”作品と言うと残虐な描写をイメージしがちだけど、それだけじゃない。
作品によってはアクションだったり、人間の心理描写だったり描きたい事が違う。
 
今回あえて映像作品以外を紹介するのは、2時間程度の時間が固定されてしまう映画より、スキマ時間で楽しめる書籍の方がより窓口が広いと思ったからだ。
日本発の残虐描写だけじゃないゾンビ (物っぽい) 作品を機会があれば是非読んでほしいと思う。
 
ちなみに本当は5選で記事書こうと思っていたけど、すでに3作品の時点で3000字オーバーの結構なボリュームになったので、もう少しゾンビの記事は続きます。
 
それでは、また。
---

他にも四方山話の記事、あります 

www.hakonegasaki.com

www.hakonegasaki.com