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呑んだ後のファイナルファイト? シメにあっさりラーメンを! -御徒町 青葉-

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年末年始にはあちこちで忘年会・新年会が開かれ、それが終われば送別会・歓迎会、花見。

夏は海や川などでBBQで、秋は紅葉を見ながら。
社会人ともなれば、何かと理由を付けて酒を飲む機会が出てくる。
 
酒の席が好きな人も居るが、そうでも無い人にとってはただただ苦痛な時間がつづくだけで、これと言ったメリットも無いと思われる。
挙句の果てに深夜まで酒宴に付き合い、翌日は寝不足でぼーっとした頭で働くのではたまったものでは無い。
年末の忘年会は特に犠牲者が多いのか、酒の席でのメリットデメリットだったり、嫌な上司を上手く回避する方法だったり、シーズンともなればこれからの記事を風物詩的に、ブログで目にする機会が多くなる。
 
会社的にはストレスを発散する事を目的とした酒の席で、逆にストレスが溜まる事が無い様にしたい。 

 忘年会

忘年会(ぼうねんかい)とは、年末に行われ、年内のことを全てさっぱり忘れ去って無かったことにしてしまう日本の労働現場がいかに悲惨であるかを物語るとともに日本の白痴さを象徴する宴会である。
 
一般的に忘年会と言えば12月の適当な週の適当な曜日に各会社で行われるのが一般的だろう。
たまに「本当の忘年会はこうだ!」と言わんばかりに12月28日や29日に実施する会社がある。
あと、本当の年の瀬の12月31日にやる会社の話も聞くので恐ろしいと思う。
 
忘年会ともなれば今年の仕事で大変だった事や珍事件等に話題に花が咲く。
ただ、酒自体が苦手な人や、酔っ払った上司の相手がウザかったり悲惨な思いをする人がいるのも確かである。
「忘年会とか無礼講とか今年最後の…とか言いつつ、どうせ来年もあるやん……」と思ったりしながら、興味の無い話題に愛想笑いを浮かべなければならない。
 
最後と言いつつ最後じゃない。
ちょっとファイナルと言いつつファイナルじゃない「ファイナルファイト」の様である。
大抵、タイトルに「ファイナル」とか「最後の」とか着いていたり「あと1杯だけ」とか「あとちょっとだけ」とか言う奴は終わらない。
 

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ファイナルファイト』(Final Fight)は1989年12月にカプコンからアーケードゲームとして発売されたベルトスクロールアクションゲーム

スーパーファミコンを中心に様々な機種に移植され、多数の続編が発売された。

ファイナルファイト - Wikipedia

 
以前、宮田レイシープさん(id:goodbyebluemonday23)が会社の飲み会(1次会)は30~60分で良いと言うエントリーを書かれていた。
流石に30分はちょっと短いと思うが2時間も3時間も時間を取られるのも勘弁して欲しい。
そう言った意味では”60分”と言うのは丁度いい感じだと思う。
 
もうちょっと言うなら、いっそ昼食ならば酒も入らずズルズル延長する事も無いと思う。
仮に、昼に行う忘年会であれば自腹で会費を出すにしても5000円も出せばちょっと良い物が食べられると思う。
さらに会社持ちであれば10000円の大台を狙っても良いかもしれない。
 
昼と夜じゃ同じ10000円でも価値が違うので結構良い物が食べられると思う。
更に午後も仕事が控えているので、酒も入らずスパっと切り上げられる。
なんだか昼の忘年会、良い事ずくめではないか。
 

忘年会のシメ

そうは言っても急に昼忘年会に切り替える訳にも行かないのでやむを得ず夜忘年会に突入するケースもあると思う。
そうなれば、とりあえず酔っぱらいの相手を上手く躱しつつ、「焼酎の水割りですよ」と言いつつ、極薄の焼酎(と言うか)を飲んで耐え忍ぶしかあるまい。
 
そして忘年会、と言うか飲み終わった後に大抵欲しくなるのはいわゆる「シメ」である。
ある程度の料理は出てくるので、それをつまみながら吞むのでお腹はいっぱいになっている筈であるが何故か欲しくなるシメの一杯。
シメが欲しくなるのは色々な話を聞くが、「食べながら吞んでいるが、アルコールを分解する作業にエネルギーが必要なので」とか「アルコールを輩出する為に水分を体から出す。その為に、体に水分や塩分を補充したい」とか諸説あるらしい。
 
夜の遅い時間に、塩分や糖質たっぷりの物を食べるのが良くないのは百も承知であるが、それでもついつい食べてしまうのがラーメンの恐ろしい所である。
個人の好みもあると思うが、シメのラーメンはあっさりした物の方が良いと思う。
こってり系は吞みの延長と言うより、「飯」と言う感じがする。
あっさり系のラーメンであれば控えめな存在ながら、「吞み」と言うキャンペーンの一部に無理なく組み込める気がするのだ。
 
更に更に、シメに関して言うのであれば、吞んだお店からシメの店に移動する過程もちょっと楽しい。
これは忘年会と言うより吞んだ後全般だけど、冬場の寒い時に吞んで火照った体を冷やしながら少し歩いて酔いを醒ましつつ、シメのラーメン屋に向かうのが良い。
何度も言うが、体に良い事は一つとして無い。
 
冬場に限らず、都内で吞んだ時に行きたくなるあっさり系ラーメン屋は数知れないと思われるが、個人的には”青葉”をイチオシしておきたい
都内に19店舗(2016年11月現在)を構える”青葉”はあっさり系のラーメンとしてかなり美味しい。
 

ファイナル・ファイナルファイト 

御徒町。
上野と秋葉原と言う強烈な個性に挟まれた街である。
一時は通り沿いの店もシャッター通りになったり、線路の高架下が資材置き場になって廃墟っぽくなっていたりして、さながら80~90年代アメリカのスラム街みたいな雰囲気になっていた。
 
ただそんな人気の無い雰囲気も今や一新され高架下の有効活用として2K540が出来たり、カジュアルな、街に変貌しつつある。
2k540はクリエイター達が集まり”モノ作り”をコンセプトにした小さなお店や工房が寄り合って出来ている。
文化祭の様な一種独特の”お祭り感”があるので、大した用事がなくてもつい寄ってしまう。

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秋葉原方面から線路沿いに歩くと、ちょっとスラム街っぽい場所を抜けて2k540を通り過ぎるとラーメン横丁が見えてくる。
 

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(落書きとか薄暗い所が”それ”っぽい)

 
ラーメン横丁は”蒙古タンメン 中本”や"なんつッ亭"が文字通り軒を連ねる場所だ。
東京のラーメンが食べたい!と言う人が居れば場合は、上京する際に品川駅近くだったり東京駅の中にもあるので利用したい。
ただ、休日はどちらも結構混むので行くのであればそれなりに腹を括って挑みたい所である。
 
今回は時間帯が良かったのか、並ばずにスムーズに入店する事が出来た。
シンプルな暖簾同様、メニューも左下の看板にある通り、"中華そば"と"つけ麺"の2種類とそれの「特製」のみの4種類と、とってもあっさり
極限まで絞り込んだメニューは否応なく客に「青葉と言えばこれ!」と言う味を刷り込ませる事に成功している。
 

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青葉のラーメン(と言うか中華そば)

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中華そば

スープ・・・これが青葉の最大の魅力。あっさりしつつ、しっかりとしたコクがあるのでクセになる味。豚骨などの動物系ラーメンの特徴である”コク”を残しつつ、魚介系のさっぱりとした後味は絶品。呑んだ後の〆に毎回でも食べたい。
 
麺・・・スープの活躍だけでは無く、麺の活躍にも注目したい。主役のスープを絡めて口まで運ぶ影の主役。というかこれが無いとラーメンとか中華そばではなくて、ただの”おすいもの”になってしまうのでそう言う意味でも必須。

 

具材・・・これぞラーメン!って感じの具材達。シナチク、ナルト、焼き豚、海苔。特にナルトが、中々お目にかかる事の出来ない「ぐるぐる」形状なのがうれしい。焼き豚の肉感、シナチクの食感、海苔の風味、どれ一つ欠けてもいけないゴールデンメンバーである。
 
10回以上来ているが毎回「おまたせしまた!」と丼が置かれるとテンションが上がる。
何がテンション上がるかって、見た目がめちゃくちゃ「ラーメン」しているのだ。
スープの色・具材・麺の具合、すべての面で「これがラーメンです」って感じがするのがいい。
巨匠・不二子先生の漫画にほぼ確実に登場する”小池さん”が食べていそうなラーメンみたいである。 

 

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(ある意味ラーメン界のレジェンド 小池氏)

 
食べる前にまずは特徴的な香りを楽しみたい。
印象としては魚介の方が前面に出ている感じだ。
ただ、香りからもすでにスープのコクを感じる事が出来るので、改めて動物系のダシも入っている事が解る。
 

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一口食べてみると、やはり最初に魚介系の味が広がり、後から動物系のコクを味わう事が出来る。
味自体に特別尖った部分があるわけではないが、日本人の味覚に合うように調整されたオールラウンダーの様な味わいである。
麺自体も強烈な歯ごたえや特徴的な味がある訳ではないがスープをよく支え、主張しすぎない味だ。
 
焼き豚も固すぎず、箸でつまむとホロホロと崩れる柔らかさ。
シナチクも固すぎず、歯ごたえがギリギリ残る固さだ。
全てが、なんと言うか食べていて「うーん、これこれ」と言いたくなる。
何が「これこれ」なのか解らないけど、「これこれ」なのだ。
 
”青葉”は1996年創業なので2016年時点で、丁度20年の節目を迎える事になる。
20年と言う時間の経過は大きいので、最初は革新的だったかもしれないが、いつかは定番化してくるかもしれない。
ただ、「定番」も突き詰めれば「伝統」へと変わると思うのでぜひ”青葉”ではいつ来ても「うーん、これこれ!」と言えるような味であって欲しいと思う。
 

ファイナル・ファイトとラーメン

先に紹介したファイナル・ファイトでもアーケード版の発売後、各種コンシューマ機へ移植されたが100%忠実に移植する事は、当時のマシンの性能上出来なかった。
全部移植しようとした為に、全部が中途半端になってしまった機種もある。
 
そんな中でスーパーファミコン版は3人居るプレーヤーキャラクターを2人に絞り、さらにステージを1つ丸々カットと暴挙とも言える大胆な移植をおこなった結果、非常に高い評価を得る事に成功した。
ファイナル・ファイトと言うゲームの中で「本当に核となる物は何か?」を突きつめて考え、それ以外を切り捨てた大英断と言えよう。
個人的にこのゲームの核は敵をまとめてなぎ倒す爽快感だと思っている)
 
両者とも本当の核となる物は何か? と言う事を突き詰めて考え、余計な物をそぎ落とした結果、大ヒットする事が出来た。
そういった意味では青葉もファイナル・ファイト(スーパーファミコン版)も同じである。
要・不要を見極め、必要な所に特化するのは物事の大切な一面である、という事を教えてくれている。
 
それでは、また。
 
※エントリーを書くにあたって青葉はラーメンではなく”中華そば”ではないかと思いましたが、公式Webサイトの「おしながき」や「青葉の由来」の所に創業者のラーメンへの熱い思いを見つけ”ラーメン”であると判断しました。
「青葉」では”中華そば”という商品名の”ラーメン”を提供していると解釈しています。
 
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中華そば 青葉 御徒町店