仕事をしていれば、怒られたことが無い、という人は少ないのではないでしょうか?
例えば怒られても、見た目では動揺していない人もいれば、明らかに落ち込んでしまう人もいるはず。
この差はどこにあるのでしょうか?
実は、怒られて動揺しない人でも、何も感じない訳ではありません。
上手な考え方、受け流し方をすることで、自分のペースを素早く取り戻しているのです。
なぜなら、私自身も怒られるのは怖いですし、怒られない為にはどうすればよいか? 怒られたときはどうするか、考えてきたからです。
この記事では怒られない方法、ではなく、怒られたときはどうすれば、素早く自分のペースを取り戻せるかを解説します。
記事を読み終えると、怒られたときの気持ちの落ち込み方が違ってきますよ。
怒られるのは、なぜ怖い
そもそも怒られるのは、なぜ怖いのでしょうか?
よほどのブラックな会社でなければ直接、命にかかわる様な暴力は無いはず。
では怒られることの何が怖いのでしょうか。
何が怖いのかを、ハッキリすればどんな対処をすればいいのか、明確になってきます。
攻撃されている恐怖を感じる
自分が怒られているのは、相手から自分への攻撃だと受け取っていませんか。
実際に強い口調で詰められるのは、攻撃かもしれません。
ただ、そもそものきっかけは自分がした「行為」が原因のはず。
行為に対して、改善を求めているなら理解できますが、ミスしたことをきっかけに個人を攻撃するのはパワハラです。
焦らされるから
仕事でミスをしたら、正しい状態に戻す努力は必要です。
ましてや怒られている、ということはあまり時間もないはず。
そんな中でさらに怒られると、ミスを直そうという気持ち・怒られたくない気持ち・できない自分へのイライラなどから、パニック状態になってしまいます。
ドラマのような状態ではなくても、正常な判断をしっかりできない状態であればそれはパニックといっても差し支えありません。
自分を否定されている気持ちになる
自分がした行為を責められれば、自分自身が否定されている気持ちになるのもうなづけます。
本来であれば自分がした行為自体や判断に対して、指摘されているはずなので、自分の人格を否定されている訳ではありません。
ただ、怒ることと他人への人格否定が一緒になっている人もいます。
そういう人に怒られていると、行動の改善どころかモチベーションが下がる一方。
なんの特にもなりません。
他人に迷惑をかけて、申し訳ないから
こればかりは間違いのない事実。
自分の仕事が間違っていたため、そのしわ寄せが誰かによるのは非常に申し訳ない気持ちになります。
ましてや、専門部署ごとに分かれているなら、部署の違う自分にできることはありません。
ただ、そうは言っても専門外の自分にできることはありません。
ただひたすら、迷惑をかけてしまった相手に申し訳ない気持ちが積もります。
相手との関係や自分への評価が悪くなる
怒られたあとは相手に話しかけづらくなりますよね。
しばらくは、お互いに緊張した空気がでているので、怒られた側としては仕事がやりづらいところ。
どちらかというと、怒られた後の関係をどう修復していくか、の方が大変かもしれません。
本来、人間関係と仕事上で怒られるのは別問題のはず。
怒られるのは、あくまで仕事上でのミスに対してです。
怒られたところで、あなたの人間性を否定される訳ではないのですが……。
分かってはいても、怒られた相手には話しかけづらいですよね。
100%怒られないのは無理
会社に所属して仕事をする以上、100%怒られないのは無理です。
自分は間違っていないくても、他人の勘違いから怒られることや、部下のミスの責任を取って怒られることもあるかもしれません。
役職や年次が上がっても、それは変わりません。
むしろ、新人のころより機会や深刻度が増している分、厄介かもしれませんね。
では、どうすればいいのでしょうか?
怒られることを受け入れて、自分のペースを取り戻す
怒られない方法を探すより、怒られることを前提として、自分の気持ちを作っていくのが1番効果的です。
怒られないに越したことはありませんが、100%回避できない以上、怒られた際に凹まない様なマインドを持っておくしかありません。
確かに怒られるのは怖いし、嫌ですが、残念ながら全て避けることはできません。
怒られることを「怖い」と思う人は感受性が高く、相手の立場や自分との関係を考えすぎてしまう為、反論や意見ができず、相手に押し負けてしまう傾向があります。
相手に対して、思うことはあるのに言葉にできないのはもどかしい限り。
では、怒られることを前提にした対処法とはどのような物があるのでしょうか?
怒られている時の対処法
怒られる状況にも、大きく分けて2種類あると考えています。
相手が自分との、これからの関係をよいものにする為に怒ってくれている場合と、単純にストレスのはけ口として怒っている場合です。
相手との関係や態度をみて、どの対処法が1番素早く自分のペースを取り戻せるか、考えてみて下さい。
相手の立場を考える
これは、相手が自分との関係をよいものにしていきたいと思って、怒ってくれている場合の対処法です。
相手がなぜ怒っているか、自分がなぜ怒られているか、を自分が納得するまで考えます。
自分が納得できれば、どれだけ怒られても凹みませんし、腹も立ちません。
相手の今の立場で、自分の行いがどんな影響を与えたのか、どんなデメリットがあるのか、を考えるのがポイントです。
真剣に受け止め過ぎない
今度は反対に、自分のストレスのはけ口として怒っている相手への対処法です。
相手はもっともらしい理屈で、責任がこちらにある様な言い方をしてくるかもしれません。
その場合でも所定の手続きに乗っ取って、ミスした分を挽回すれば問題ありません。
仕事を人間がする以上、ミスはつきもの。
それをカバーする為にも、複数人で集まって組織としての会社があります。
そういった部分を無視して、ミスの責任を必要以上に個人に求めるのは間違っています。
そういう「怒り」に対しては、真摯に受け止める必要はありません。
心をクローズドにして、右から左に受け流しましょう。
怒られることに事に対して、悩みを抱えている人が真面目で、言われたことはしっかり受け止めるタイプなのではないでしょうか?
「お前のせいだ」と、言われれば「確かにそうかも……」と思い、凹んでしまいます。
この手の怒りは一切受け止める必要が無いので、ミスの金額や規模に関わらず、受け流して忘れてしまってかまいません。
乗り越えられなくてもいい
怒られたことに対して改善したり、もっと取り組まなくては、と思ったりしていませんか?
ある程度、改善したり努力することは必要ですが、そもそも乗り越える必要がない部分で怒られているかもしれません。
怒られるのが怖いと思う原因で「自分を否定されている気持ち」になったり「相手との関係悪化」がありました。
ただ、それも全て「今の自分をなんとかしたい」と思う気持ちから、悩んではいないでしょうか?
仕事の進め方や人の生き方は1つだけではないでの、別の方法や生き方を探してみるのもいいかもしれません。実行に移さなくても「他の手段がある」と思うだけでも、ずいぶんと気が楽になりますよ。
まとめ
- 100%怒られるのを回避するのは無理
- 怒られる前提で、気持ちを作っておく
- 怒っている相手を見て、受け止めるか、聞き流すか決める
この記事をまとめると、以上の3点になります。
怒られること自体を完全に避けられるのは不可能なので、そこに向けて自分の気持ちや対処法を怒られる前から決めておくことが大切ですね。
逆に怒られる前に決めておかないと、気持ちが凹み始めてからでは、自分のペースを取り戻すのに時間が掛かってしまいます。
ぜひ、怒られて自分のペースを乱される時間を短縮してみてください。