有給日和 \有給日和は旅日和/

平日を休日に変える、有給休暇を使って旅行を楽しむブログです

鎌倉を観光するなら朝! 朝から楽しみたい野菜と寺とカフェ -鎌倉 GARDEN HOUSE / 報国寺-

f:id:p-n-3-p-n-3:20170202194422j:plain

古都、鎌倉。

日本で最初に成立した武家政権で1192年(イイクニ作ろう)でおなじみの幕府である。

 

と、書き出そうと思ったらぶっちゃけ、成立年数は1192年→1185年になったり、「そもそも平氏から政権を奪ったって事は最初の武家政権って平氏なんじゃね?」と”日本最初の武家政権”の座も奪われつつある。

源頼朝も800年以上経ってから、自身の立ち上げた政権の歴史的価値がすったもんだして気の毒であり、これが本当の”いざ鎌倉”か、と言う感もある。

(政権樹立年数等は所説あります)

 

それはともかく。

「新宿とか池袋とかで買い物したりするのは飽きた」

「都会の空気感が嫌だ」

「とにかく週末にどっか行きたい!」

こうした要望が出てきた時に都内から2時間程度あれば公共交通機関でアクセス可能な鎌倉は非常に有力なスポットだと思う。

 

反面、好事魔多し。

人気の場所は長蛇の列が出来る事も珍しくない。

まる一日行列に並んで終わり、と言う事が無い様に人に先んじて鎌倉を満喫するには”朝”を制したい。

 

 8:00~ 鎌倉市農協連即売所

午前中、では無く朝に拘る理由の1つはここにある。

午前中って言うと”なんとなく9時ぐらいから~”みたいなイメージがあるが鎌倉の朝は早い。

 

朝8時から営業している”鎌倉野菜直売所”では農家の方がその日に収穫された鎌倉野菜を文字通り持ち寄って販売している。

”鎌倉野菜”は主にビニールハウスなどを使わず、鎌倉の土地に合った様々な野菜の総称だ。

仲卸を挟まず、生産者=販売者になる為、鮮度が良い・金額が安い・生産者の顔が見えるとメリットは多い。

f:id:p-n-3-p-n-3:20170201203308j:plain

(非常に”味”のある直売所の看板。直売所の看板はこのくらいの方が風格があって良いと思う)

 

多品種少量生産なので、普段はスーパーに並ばないレアな野菜が並ぶ事もある。

MOCO'Sキッチンくらいでしか見かけない野菜を手に入れるチャンスである。

 

ただ、そうは言っても野菜は野菜。

調理の仕方に特別な器具やスキルがいる訳でも無いので気に入った野菜を買って家で刻んでサラダにすると良いと思う。

 

ニンジンはどれも甘味が強いが、火を通すと「果物!?」ってくらい甘くなる。

ビーツも土臭く無く、サラダに入れても主張しすぎず、周りの野菜と馴染んでくれる。

ワサビ菜は一見地味だが、サラダに投入するとほのかなワサビの辛みがアクセントになる。

でもって、そんな野菜をもりっと入れてドレッシングかけて食べると余裕で一日の必要量350gを達成できる”と思われる”サラダが完成する。

f:id:p-n-3-p-n-3:20170201203233j:plain

(この”ざっくり”した感じの売り方が楽しい)

 

どの農家も今日持ってきている分だけ売ってしまえば店仕舞いなので、レアな野菜をゲットするには8時~9時の間には行っておきたい。

ただ、序盤に野菜を買うと荷物になるので購入後は冬であればJR鎌倉駅のホームにあるコインロッカーなどへ入れておくと手が塞がらずに観光できる。

 

 営業時間:8:00~夕方 (野菜が売れ切れるまで!)

 定休日:1月1日~4日まで

 

9:00~ GARDEN HOUSE

鎌倉のカフェはどこもオシャレだと思う。

都会的なシュッとしたカフェよりもどちらかと言うと自然に寄り添う様な温かみのあるカフェが多い。

そんな中”GARDEN HOUSE”は文字通り自然に寄り添った、と言うか「ここは本当に鎌倉か?」と思うカフェだと思う。

f:id:p-n-3-p-n-3:20170201210057j:plain

(入口から雰囲気のある看板に期待も高まる)

 

店内、と言うか敷地内はテラスと文字通り店内の2パターンの席が用意されている。

外は日差しや小鳥の鳴き声を聞きながら店舗名通りGARDEN = 庭を楽しみながら食事ができる。

一方、店内はウッディな内装で統一されて、山小屋に来たかの様な雰囲気で食事を楽しめる。

頻繁に行くことは無い為、店内で食べるかテラスで食べるか悩ましい所である。

 

季節にも寄るが冬は大型のストーブなどが設置されているのでそれほど寒さは感じなかった。

冬に風が強かったり、雪が降ればテラスはちょっと厳しいと思うがそれ以外の季節なら十分楽しめると思う。

f:id:p-n-3-p-n-3:20170201210100j:plain

(GARDEN HOUSEの名に偽り無し。 庭も家も敷地内にちゃんと存在する)

 

観光シーズンになると開店から、と言うか開店前から並ぶ人も見かけるので朝食を食べたい場合は鎌倉に着いたら最初に押さえておきたい。

ゴールデンウィークやお盆などでなければ朝イチに行けば比較的スムーズに着席できると思う。

 

f:id:p-n-3-p-n-3:20170201210103j:plain

(席は多いが、それでも順番待ちが発生する)

 

 TOAST SET -モーニングセット-

f:id:p-n-3-p-n-3:20170201210218j:plain

 

自家製ブレッド・・・パンの種類はカンパーニュ、フランスの田舎パンになる。田舎パン ! オシャレなカフェと相反する言葉の様な気がするけど、どこか牧歌的なGARDEN HOUSEにピッタリな名前であり、見た目である。ちなみに自家製なのでまさかのおかわり自由である。

 

季節のジャム・・・一口に季節のジャムと言っても数種類ある様子。写真のジャムは柑橘系のジャムで単体で塗って酸味を味わっても良いし、バターと一緒に塗ってマイルドな味わいを楽しんでも美味しい。

 

かぼちゃのポタージュ・・・黄色と黒のトラ柄のコントラストがカッコイイ。少し肌寒い冬に外で食べると止まらなくなる。かぼちゃの甘味がミルクで一層まろやかになっていくらでも飲める。パンにつけて食べると、より一層甘味が強く感じられて美味しい。さすがにポタージュはおかわり不可なので、ご利用は計画的に。

 

サラダ・・・朝からたっぷりの野菜が嬉しい。野菜のビタミン類は熱を加えると壊れてしまうので、野菜を食べるならサラダがベストだと個人的に思う。さっぱりとしたドレッシングがさわやかな朝を演出している様である。

 

テラス席で食べたい天然酵母のモーニングセット!

f:id:p-n-3-p-n-3:20170201210220j:plain

 

カフェでは食事の味も大事だけど、その場の雰囲気も食事と同じくらい大切だと思う。

カフェと言う非日常空間で、美味しい物を食べるからこそより一層記憶に残る。

 

朝の静かな空間で食べるモーニングセットは、パンの素朴な味・かぼちゃのポタージュの温かさ・食べる野菜毎に味の変化が楽しいサラダ、どれを取っても最高でいくらでも食べれそうである。

f:id:p-n-3-p-n-3:20170131202857j:plain

(いくらでも、と言うかパンは実際におかわり自由である)

 

自家製カンパーニュは日本のもっちりとした食パンと比べるとやや固めの歯ごたえが特徴の1つだ。

ただ、硬い食感に反して噛めば噛むほど素朴な味わいが楽しめ、ジャム等のやや主張する調味料と相性が良いと思う。

ジャムのみ・バターのみ・ジャム&バター・ポタージュにディップして、とワンプレーとの朝食だけど自分の好きな味を探しながら食べるのが楽しい。

カンパーニュのおかわりは自由なのでジャムなどが続く限り、朝から自分好みの食を探求できる。

 

それはそれとして。

朝、静かなテラスでゆっくりとコーヒーを飲む。

「今日の鎌倉観光はどこへ行こうか?」

「まだ朝だけど夕食はどのお店にしようか?」

朝だから出来るゆっくりとした時間の使い方をして今日一日の鎌倉観光プランを考えるのに最適なお店だと思う。

f:id:p-n-3-p-n-3:20170201210059j:plain

(何かとあわただしくなる観光地だからこそゆっくりとした時間を過ごしたい) 

 

営業時間:9:00~22:00(LO: 21:00)

定休日:不定休 

9:00~ 報国寺

 古都、と言うだけあって鎌倉にあるお寺は数知れない。

ちょっと歩くだけで数件のお寺の前を通る。

 

子供の時はお寺って遊ぶところ無いし、古臭いし、つまんねーって思っていた。

ただ、ある程度の年齢になってくると画一的に見えたお寺も宗派や地域ごとに違いがあったり、意外な人物に縁があったり、静かな空間が気持ち良かったりする。

言葉が適切かは別にして、お寺って楽しいと思う。

「つまんねー」って言う子供が居たらぶん殴ってやりたい

 

報国寺(ほうこくじ)は、神奈川県鎌倉市にある臨済宗建長寺派の寺院。山号は功臣山。本尊は釈迦三尊。境内に竹林があり、「竹の寺」とも称される。鎌倉三十三観音霊場の第10番、鎌倉十三仏霊場の第8番(観音菩薩)、東国花の寺百ヶ寺の鎌倉5番札所。

報国寺 (鎌倉市) - Wikipedia

 

 報国寺はJR鎌倉駅からほど30分ほど歩いた場所にあるお寺である。

wikiにもある通り、竹林が本当に綺麗で日本に生まれて良かったとしみじみと感じる。

海外に生まれても、観光に来れば見る事が出来るけど”竹がまっすぐに生え揃っている様”を「いいなぁ」と思える感性はアジア圏と言うか日本特有の物だと思う。

 

冬よりもどちらかと言うと夏の方がより一層竹の爽やかさが引き立つ様で目にも鮮やかな景色が見られる。

 気分的な物以外でも、実際に竹の葉で日が遮られるのでキツイ日差しの時でも結構涼しく過ごす事が出来る。

 

そして、報国寺が人気な理由がもう一つ。

抹茶を点 (た) てて貰い、それを飲みながら竹林を愛でる事が出来る。

寺の境内でお茶を頂ける所はいくつかあるが、まっすぐに生えそろった竹を見ながら抹茶とお菓子を頂けるのは報国寺だけである。

f:id:p-n-3-p-n-3:20170202190938j:plain

(一斉に生えそろった竹は、見ているだけでも気持ちいい)

 

 竹林の中を縫うように散策する庭の片隅にお茶を頂ける場所が存在する。

注意点として抹茶の量に限りがある為、行楽シーズンは比較的早く売り切れになる事が挙げられる。

元々がカフェと言う訳では無いので当然ではあるが、その日の抹茶が売り切れれば閉店となる。

(竹林の見学自体は可能)

 

やはりこれは、朝の内に行っておけば売り切れる心配は無い。

朝から抹茶を頂きながら、竹林を愛でるってなんと風流、なんと雅な時間の過ごし方!

日本人として生まれてきた事を最高に感謝する時間が過ごせる。

 

抹茶(干菓付き) 

f:id:p-n-3-p-n-3:20170202190940j:plain

 

たまにカフェで提供される水っぽい抹茶とは訳が違う。

自分たちの目の前で抹茶を点ててくれるので、それが一種のエンターテインメントですらある。

 

「熱い内にお召し上がり下さい」とだされる抹茶は、渡された瞬間から抹茶の良い香りがして、飲む事への期待が高まる。

席に着いてぐびっと飲むのではなく、少しづつ味わいながら飲むと甘くは無い、抹茶の豊かな香りが鼻に抜ける。

 かと言って苦い訳でも無く、抹茶の濃い味が楽しめる。

 

抹茶のお供としてだされる千菓は、口に入れて砕くもよし、ゆっくりと溶かしながら甘さを噛みしめるも良し。

わずか2個のお供だが、抹茶の味を邪魔する事なく、豊かな時間を盛り上げてくれる。

報国寺で”敢えて”朝をお寺で過し、清々しい気分で鎌倉観光のスタート切りたい。

f:id:p-n-3-p-n-3:20160922081415j:plain

 

 営業時間:9:00~16:00(抹茶の受付は15:30まで)

定休日:年中無休

 

観光地に来たらとにかく朝から楽しみたい! 

観光地は同じ時期に同じような場所に人が集中する。

その為には先手必勝、朝から動ける範囲で動いて行きたい場所を押さえておきたい。

 

ただ「あそこも行きたい、ここも行きたい」ではスタンプラリーの様になってしまい慌ただしい。

日常を離れて、旅を満喫するならやっぱりゆっくりとした時間の使い方をした方が楽しく感じられると思う。

 

朝から動くと1日が長く感じられるし、人気の場所も空いている事が多いので鎌倉に限らず他の観光地でも朝からやっている所にはどんどん”朝イチ”で訪れたいと思う。

 

それでは、また。