有給日和 \有給日和は旅日和/

平日を休日に変える、有給休暇を使って旅行を楽しむブログです

【鉄道旅】スペーシアXで行く鬼怒川温泉 1泊2日の一人旅 1日目│浅草~鬼怒川温泉

東武鉄道が導入した、新型特急スペーシアXが非常にかっこいい。

未来的なフォルムの中にも、日本の伝統的な意匠を取り入れたデザインは唯一無二の存在だ。

浅草から栃木県の日光や鬼怒川を結ぶ、この新型特急にぜひ乗ってみたい。

 

そこで、今回の旅は珍しく移動手段が先に決まり、それを使って行ける目的地を決める、やや変則的な方法を採用した。

日光は1度行ったことがあるので、目的地は鬼怒川に決定である。

東武鉄道の特急は、料金に対して設備が非常に豪華なことで有名だ。

そのため、今回の旅は全行程で東武鉄道をフルに利用した鉄道旅となる。

鬼怒川温泉のタイトル画像

旅の日程

1日目:浅草(スペーシアX)→鬼怒川→ホテル万葉亭

2日目:ホテル万葉亭→鬼怒川(SL 大樹)→下今市(リバティ)→浅草

 

鬼怒川の温泉で癒されつつ、東武鉄道を満喫する鉄道旅の工程を組んだ。

ポイントは、往路のスペーシアXと復路のSL 大樹だろう。

また、スペーシアXの予約は、非常に難易度が高い。

通常のインターネット予約では、予約開始時の回線の遅延によって購入を逃すことも考えられる。

 

そこで、今期は東武鉄道の駅に直接訪問し、駅員さんにチケットの手配を行って頂く方法をとった。

鉄道業界に伝わる通称「9時打ち」である。

駅員さんの尽力のおかげで、無事に目的の席の予約が完了した。

改めてネットで席の予約状況を確認してみると、9時10分には目ぼしい席は全て埋まっていた。

スペーシアXの人気の高さが伺える。

AM7:30 浅草

12月29日の早朝に自宅を出発。

7時30分には、旅の出発地点となる浅草に到着した。

実は、この時点で予定よりかなり時間が押している状況だ。

起床時間に目覚ましをかけたはずが、間違って出発時間に目覚ましをセットする痛恨のミス。

浅草駅近くの江戸通りの写真

鬼怒川温泉には行けるだろうが、予約していたスペーシアXに乗れないのでは、旅の楽しさも半減である。

そのため、尋常ではないスピードで身支度を整えて、無事に浅草に到着。

スペーシアXに間に合うことが確定したため、写真も撮る余裕が出てきた。

東武鉄道の浅草駅

東武鉄道の浅草駅

東武鉄道の浅草駅

東武鉄道の浅草駅は「和」を意識して、木を多用した造りが印象的だ。

駅のホームにも木が使われており、スペーシアXに乗る前からワクワクしてくる。

そして、予定通り駅のホームにスペーシアXが到着。

浅草駅に入ってくるスペーシアX

浅草駅に入ってくるスペーシアX

滑らかなボディに、白の塗装が美しく、芸術品のような車両だ。

そして、寝坊した箱根ヶ崎とは違い、スペーシアXは予定通り、浅草駅を出発した。

浅草駅に入ってくるスペーシアX

AM8:30 スペーシアX

スペーシアXの特徴は、車内にさまざまな席が設けられている点だ。

新幹線のような席や、グリーン車のような席、さらにはコックピットスイートと呼ばれる展望席まで設けられている。

そのため、一人旅から家族旅行まで、幅広い人数で鉄道の旅が楽しめる。

スペーシアXの車内

スペーシアXの車内

また、日光方面の先頭車両となる1号車には、カフェが併設されており、限定のメニューやビールなどが提供されている。

こちらは、特定の席を除いて購入できるタイミングが限られているので注意が必要だ。

スペーシアXの車内

車窓を眺めながらビールを飲んでいると、乗り換え地点となる下今市駅に到着だ。

もともと乗車時間が2時間も無いので、文字通り「あっ」という間に乗車時間が過ぎてしまう。

もっと乗っていたい気持ちを抑えて、下今市駅に降り立つ。

 

AM9:30 下今市駅

完全に乗り継ぎの駅だと思っていたが、下今市駅はSLの車両基地も兼ねており、整備の様子やターンテーブルなども見学できる。

ターンテーブルとSLの車両基地は、遠目に見てもかなりの迫力だ。

大樹には明日乗るので、あまり見過ぎないようにして、鬼怒川を目指す。

下今市駅の写真

下今市駅の写真

AM10:30 鬼怒川温泉駅

鬼怒川温泉駅の写真

今回の旅の目的地となる鬼怒川温泉駅に到着。

駅の構内にはお土産物屋もあり、観光地感のある駅だ。

さっそく地元のグルメの看板もあり、早くも目移りしてしまう。

鬼怒川温泉駅の写真

駅の中から外へ出ると、開けた広場があり、下今市駅で見たターンテーブルがここにもある。

SLは下今市→鬼怒川駅間を走行しているので、始点と終点の駅には折り返すためのターンテーブルが用意されているのだ。

ちなみに、SLは下今市から日光方面にも走っている。

また、駅前には鬼の彫刻もあり、鬼怒川温泉らしさに一役買っている。

鬼怒川温泉駅の写真

鬼怒川温泉駅の写真

AM11:00 鬼怒川温泉 廃墟

昼食までは少し時間もあるので、駅から徒歩圏内を少し散策してみる。

鬼怒川温泉を語る上で欠かせないのが、廃墟の存在だろう。

かつては首都圏からの団体旅行で潤っていた鬼怒川温泉だが、団体旅行から個人旅行へと旅の形が変わり、かつての大型旅館は施設の維持が困難になっていったそうだ。

そして1つ2つと、くしの歯が抜けるように廃墟となっていき、今に至っている。

鬼怒川温泉の廃墟の写真

鬼怒川温泉としても廃墟のイメージが着くのは避けたいところだが、いかんせん勝手に解体するわけにもいかないうえに、費用も高額なものとなる。

そのため、大量の旅館やホテルが今でも、その死に体をさらしているのである。

鬼怒川に掛けられた橋からは稼働中の旅館も含めて、鬼怒川の廃墟を一望できる。

鬼怒川温泉の廃墟の写真

鬼怒川温泉の廃墟の写真

PM0:00 鬼怒川温泉 つるや

鬼怒川温泉駅前のつるやの写真

昼食は駅近くの「つるや」にて。

観光客向けだけではなく、地元の方も利用している様子が伺える定食屋だ。

2Fからは、駅舎や駅前の広場が見えるのもいい。

鬼怒川温泉駅前のつるやの写真

鬼怒川は湯葉が有名だが、隣の人が食べていたとんかつがおいしそうだったので、箱根ヶ崎もとんかつをオーダー。

サックとした衣に肉厚ジューシーなお肉がたまらない。

鬼怒川温泉駅前のつるやの写真

鬼怒川温泉駅前のつるやの写真

PM14:00 鬼怒川温泉駅

昼食後は、駅前のお土産屋を見たり、カフェでコーヒーを飲んだりして時間を潰す。

鬼怒川温泉自体には、目玉となる様な観光は少ないが、その分コンパクトに楽しめるのが魅力だ。

1つ1つのお店をじっくり見て回れるので、ゆっくりとした旅を楽しみたい人に向ているだろう。

鬼怒川温泉駅の写真

鬼怒川温泉駅の写真

実際、駅前に設置されているベンチにも素敵な言葉が。

「いいから、ゆっくりしてきゃいいんだよ」という気概が感じられて、とてもよい。

鬼怒川温泉駅の写真

14時過ぎには、駅前のターンテーブルにSLが到着。

ビッグイベントであるSLのターンが見学できる。

箱根ヶ崎はSLが動いているのを、このとき初めて見たが、巨大な質量を持った鉄の塊が動いている様子はド迫力の一言。

鬼怒川温泉駅の写真

鬼怒川温泉駅の写真

がっしゃがっしゃと動く車輪や、汽笛の音など、どれを1つとっても質量が感じられるほどの重々しさがある。

博物館などに展示されている車両とは違う、現役で動いている車両の迫力を十分に感じることができた。

これに、明日乗れるのは非常に楽しみである。

鬼怒川温泉駅の写真

鬼怒川温泉駅の写真

PM15:00 せせらぎの宿 ホテル万葉亭

鬼怒川温泉のホテル万葉亭の写真

チェックインの時間となったので、タクシーでホテルを目指す。

駅からは車で5分ほどの、静かな場所にあるのが今回の宿となる「ホテル 万葉亭」だ。

鍋を中心としたビュッフェスタイルの夕食や、名湯の鬼怒川温泉をリーズナブルな価格で楽しめるのが魅力である。

ホテルの詳しい紹介は、また次の記事で。

鬼怒川温泉のホテル万葉亭の写真

おわりに

人生で初めて「特定の鉄道に乗ることを目的」とした旅だが、非常に満足感のある旅になっている。

スペーシアXの乗り心地や、サービスなどが非常に快適で、1度乗ったら必ず次も乗りたくなってしまう。

 

また、鬼怒川温泉も日光に比べると観光地としては小粒だが、徒歩圏内でコンパクトに楽しめる規模感がうれしい。

沢山の名所や体験を楽しみたい、という人には物足りないかもしれないが、ゆっくりと観光を楽しんで、温泉に浸かりたいという人にはうってつけの観光地だろう。

▼記事を読んでいただき、ありがとうございました。

最後にボタンを押していただけると励みになります。

そもそも旅行に出かける休みが取れない、という人は

アルバイトでもパートでも派遣社員でも、働いている人には有給休暇を取る権利があります。

休日に有給を加えて旅行にいったり、自分の好きなことに時間をつかうことは、生きていく上で大切なことです。

 

有給は雇用形態に関わらず、与えらえています。

しかし、周囲の空気や上司に気を使って、有給が使えないのはツライですよね。

  • どうすれば、有給を取りやすくなるのか?
  • そもそも有給を使うのに理由はいるのか?
  • 有給を申請したら、日付を変えろって言われた。

有給休暇は労働者の権利! 権利を侵害する上司や会社は訴えてやる!

と、勢いよく言っても、同僚から「面倒くさいやつ」と思われるのも考えもの。

権利は権利として主張することが必要ですが、過度な主張をして職場で浮いてしまうのも避けたいところ。

周囲から浮かず、それでいて仕事もこなしつつ、有給を取る。

そんな方法をまとめた記事もあります。

有給を取りたいけど、言い出しにくい……。

そんな時に、ぜひ読んでみて下さい。