旅行に出かける目的は、珍しいものを見たい・新鮮な体験をしたいなど、人によって違います。
旅をアクティブに楽しむ人がいる一方で、疲れたので休みたい・気分転換がしたいなどの、ゆったりとした旅がしたい人も少なくありません。
しかし、観光地に出かければ名所めぐりに史跡案内、買い物などで疲れてしまうことはありませんか。
楽しいことは楽しいのですが「疲れを癒すための旅行」とは、ちょっと違いますよね。
この記事では、北は北海道・南は沖縄まで旅をした私がオススメする、日本でもっともダウナーな観光地をご紹介します。
活気があってエネルギッシュな観光地も悪くありませんが、疲れを癒すために、静かで落ち着いた観光地にも足を運んでみませんか?
ダウナーな観光地とは?
ダウナーとは薬物用語で、気分を高揚させる薬をアッパー系、反対に気分を落ち着かせる薬がダウナー系と呼ばれています。
ダウナーな観光地とは、テンションを上げて遊びまくるような施設が無く、かと言って海でサーフィンなどもできない、文字通り落ち着いて過ごすしかない観光地のこと。
ただ、単純に田舎ならどこでもよいわけではなく、あくまで観光地の体裁は必要。
その上で、ダウナーであることが求められます。
そして、日本全国を旅してきた結果、2020年の時点で私がもっともダウナーだと思う観光地が長野県の下諏訪です。
日本でもっともダウナーな観光地、下諏訪
長野県の中央付近にある、諏訪湖に面した町が下諏訪です。
諏訪湖と諏訪大社という大きな神社がある他は、観光客の目を引くような観光資源は無く、静かな町です。
では、なぜ下諏訪がもっとも日本でもっともダウナー(落ち着く)町だと断言できるのでしょうか。
それは、そこで生活する人の空気感と、気取らない町の雰囲気によるもの。
部外者である旅行客でも、気さくに接してもらえる空気。
自分の地元のように、気楽に過ごせる町の雰囲気。
それらが、下諏訪の最大の魅力です。
もともと移住者が多い町なので、そこから誰にでもオープンな空気感が作られたのかもしれません。
そんな下諏訪の持つ「着かず・離れず」な空気感が最高にダウナーで、下手をすると1ヵ月くらいは余裕で滞在したくなります。
「下諏訪に住みたくて、お店を開きました」
「下諏訪がよくて、宿のスタッフで働いてます」
そんなバカな、と思うかもしれませんが実際に行って聞いた話なので間違ありません。
また行きたくなる観光地はいくつもありますが、1度は住んでみたい、なんなら数か月くらいなら明日からでも行きたい、と思う土地は下諏訪だけです。
では、下諏訪に滞することのメリットはどんな凄いものがあるのでしょうか?
具体的に紹介したいと思います。
下諏訪に滞在するメリットが凄すぎる
下諏訪に滞在するメリットは、上げればキリがありませんが、旅をする時に重視する食事・風呂・宿に絞ってご紹介します。
食事が美味しすぎる
下諏訪の食事で、ハズレたことはありません。
美味しかった率100%です。
例えば街中にある、うなぎのうな富。
外はパリパリ、中はふわふわ。
うなぎの味を120%引き出す極上のタレがたっぷりかかったうなぎは、丼からはみ出す大きさ。
アツアツのご飯と一緒に食べれば、腹の中から幸せな気持ちが体の隅々まで行きわたります。
さらに昼間からビールも追加すれば、脳がバグりそうなほど、幸せな気持ちになります。
本日の昼食。
— 箱根ヶ崎@【有給日和】ブロガー×Webライター (@pn3pn3) August 3, 2019
ヤバい旨さ。何がヤバいってとにかくヤバい。(語彙力)
#下諏訪 #プレ夏休み #鰻 pic.twitter.com/AUdhlSDB65
他にも、海に面していないに「魔法みたいに美味しい」お寿司が食べられる東寿司。
終電が0時前に終わる町なのに、営業時間が「22:00~05:00」の深夜食堂、OK.zombie。
挙げればキリがないほど、美味しすぎる食事が楽しめます。
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風呂が多すぎる
銭湯の多さも下諏訪の大きな特徴の1つ。
下諏訪駅の近くだけでも8つの銭湯があります。
見晴らし・雰囲気・温度など、全て個性が違うので、滞在中は朝・夜と違う銭湯に行くのも楽しいもの。
東京都内の銭湯は470円ですが下諏訪は240円からと、ほぼ半額。
心置きなく2倍楽しむことができます。
オススメはレトロな雰囲気が味わい深い菅野温泉です。
傘を一緒に収納できる下駄箱や、タイル張りの楕円形の浴槽など、旅情を掻き立てる雰囲気がたっぷり楽しめます。
宿がフレンドリーすぎる
下諏訪でオススメの宿がマスヤゲストハウスです。
旅館を改装して、リニューアルオープンしたマスヤは、おしゃれな内装・フレンドリーなスタッフ、駅から徒歩でもアクセスしやすい立地と、良い事づくめ。
男女混合のドミトリーでは、1泊の料金が3200円からと、格安。
ホテルと違って個人のプライベート空間は限られますが、リビングでくつろいでも、キッチンで料理をしていても、OK。
夏には縁側にゴザを敷いて、セミの鳴き声を聞きながら扇風機の風を感じつつ昼寝、というファンタジーのような体験ができます。
30分前までは知らなかったい人達と、箱入りの棒アイスをシェアして縁側で食べることも可能。
暮らすように旅をする街、下諏訪
下諏訪は、テンションを上げてガンガン遊ぶには不向きですが、反対に暮らすように旅をすることができる町です。
自分の普段の生活スタイルを、違う町で行う。
たったそれでの事ですが新鮮な気持ちになれます。
それに加えて、銭湯に入って美味しい食事を食べて、好きなことを話す。
これで疲れが取れない訳がありません。
ものすごく疲れて何もしたくないとき。
そんなときは、日本一ダウナーな観光地である下諏訪へ、暮らすように旅をしてみませんか?