岐阜県の南部にある多治見市。
そこにある修道院は一風変わっていて、院内で本物のワインを作ってます。
その名も多治見修道院ワイン。
日本でも有名なワイナリーはいくつもありますが、修道院がワイナリーになっているのはかなり珍しいのではないでしょうか?
あまり数が出回らないワインとの事ですが、どんな味なのでしょうか?
気になる値段や購入方法と合わせてレビューします。
多治見修道院
多治見修道院は1930年から続く、カトリック系の修道院です。
設立から3年後の1933年には、周囲のぶどう畑から収穫した ぶどうを元にワインの醸造を始めました。
修道院ワインの価格と購入方法
修道院ワインは、修道院内部でのみ作られているので流通量が少なく、入手方法が限られています。
イベントでの対面販売以外では修道院と繋がりのある社会福祉団体のWebサイト経由で、赤・白それぞれのワインが通販できます。
修道院では毎年ワインフェスタを行っています。
参加費に3,000円が必要ですが、お土産でワインが1本貰えるのが嬉しいところ。
フェスは11月上旬に開催される事が多いので、チケットが購入できる時期の9月になったら定期的に公式Webサイトをチェックしておきたいところですね。
その他、常設のWebページからも在庫があればワインを購入する事ができます。
価格は赤・白ともに1,500円(税込み)の良心的な価格。
その為に、発売後すぐに売れきれてしまうこともあるそうです。
通販を利用する前に、一度電話で在庫状況を確認するのが確実ですね。
多治見修道院ワイン(赤)
シンプルなラベルが、赤のワインに映える。
余計な装飾など必要ない、修道院産らしい外観。
多治見修道院産のワイン 徹底レビュー
極限までにシンプルにしたラベルが目を引きます。
赤ワインに白ベースのラベルなので、対比がとても綺麗。
修道院の凛、とした雰囲気が伝わってくる様です。
修道院をワインで表現するならばこんな感じになるのではないでしょうか?
こちらは裏面。
醸造所の住所から改めて修道院産ワインである事がわかります。
アルコール度数は13%と、ワインとしては少しだけ高めの度数。
コルクを抜き、 グラスへ注ぐと赤ワインのしっかりした香りが立ち上ります。
さっぱりした香りと言うより、 しっかりと熟したブドウの香りが特徴的。
味は甘さを感じない程度の甘口。
辛口の様に尖った味は感じません。
元々、ワインでも軽い飲み口に分類されているライトボディなので「赤ワインはちょっと……」という人でも美味しく飲めそうです。
修道院でワインを作る訳
修道院では障害のある方達の自立支援の一環としてワインの製造・販売を行っています。
そのため、ワインやイベントでの収益金はすべて障害のある方達への工賃として還元されるそうです。
お酒は一見したところ、宗教では禁じられているイメージがありますが「ワインはキリストの血」と言われたり、日本でもお供え物として「お神酒」があるので、実際には深い結びつきがあります。
そんな中で、修道院として自立支援の一環にワイン醸造と言うのは新鮮に感じますね。
修道院産のワイン、という事で付加価値も着く上に「飲んでみたい!」と思わせる仕掛けだと思います。
通年で買えるワインではありませんが岐阜県の修道院産のワイン、一度飲んでみてはいかがでしょうか?