会社に通って仕事をしていると、誰でも「あ、今日は休みたいな…」と思うことはありますよね。
ただ、仕事を抱えている以上、いきなり今日休むのは難しいのもうなずけます。
では2週間後ならどうでしょう。
それでも休むのが難しいですか?
すでに2週間後の予定が決まっている場合は別ですが、特別に予定が入っていないのであれば、休むことに支障はありませんよね。
それでも休みをとれないのは考えものです。
この記事では、そんな仕事を休みたいのに休めない本当の原因を、解決策とセットで解説していきます。
そもそも仕事で休みたいときとは?
そもそも、仕事で休みたい時とはどんな時でしょうか。
いつも以上に肉体労働をした次の日や、長距離の出張があった翌日などは特に休みたくなるかもしれません。
しかし、休みたくなる時は、そういう時ばかりではありません。
体力的な疲れよりも、どちらかというと精神的な疲れの方が休みたくなりませんか?
精神的な疲れは、体力的な疲れと違って毎日少しづつ溜まっていき、ある日一気にあふれ出すことが多いです。
また、体力的な疲れは寝る事で取れますが、精神的な疲れは簡単には取れません。
(寝るのも、もちろん重要ですが……)
特別なにも無くても「今日は休みたいな……」と、頻繁に思うようになったら注意が必要です。
精神的な疲れに対して、体が出している警告かもしれません。
そういうときは思い切って休んで、旅に出かけるなど、気分転換が必要です。
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いずれにしても休みたい、と思ったら有給休暇は法律で保障された権利なので、しっかりと休みたいところですが……。
なぜ休みたい時に休めないのか
実際に休もう、と思ってもサクッと休めない事も多いのでは?
仕事上の打ち合わせや、特別な予定などが無ければ休んでも問題はないはず。
なぜ休みたいのに休めないのでしょうか。
原因1.人手不足
1人休むと仕事が回らない、などが理由です。
しかし、人手不足と休めないことは関係ありません。
企業に属して働く以上、給料が振り込まれたり、一定の間隔で休日があるのと同じように、有給で休むことは当然のこと。
それに備えて人員を配置できない、企業側のマネジメントミスです。
原因2.自分が休むと替りの人間がいない
これも冒頭の人手不足に通じるものですが、自分にしか分からない仕事がある、技術的に対応できる人間が自分しかない、など。
自分が誰かに頼られるのは嬉しいものですが、完全に自分しかできない仕事が多数あるのも問題です。
有給は自分でコントロールできますが、病気や家族の用事など自分ではコントロールできない場合は完全に詰んでしまいます。
人材の層が薄い中小企業ではよく聞く話ですが、なんとか業務が回っているということは問題がない、と同じ意味ですから会社としては特になんとも思っていないことも……。
原因3.社内が有給を取れる空気ではない
いまだに冠婚葬祭以外で休むことは悪いことである、という空気の会社があります。
上司・同僚が休まない、休もうとすると嫌味をいわれる、など空気以外にも障害はあるかもしれません。
中には「〇〇さん、今会社が大変なのは解ってるよね? それでこういうもの(有給届)を出すってどうなの?」と、具体的な妨害を受けた話もチラホラ……。
ただ、有給休暇の拾得が義務付けられたからには、そうもいっていられません。
企業側も労働者側も「いつでも、誰でも休める様に」を心がけておくことが重要です。
法律で保障された権利だから、休みます!といって強行突破するのも一つの手段ですが、最初から使いたい手ではありませんよね。
では、どうすれば穏便かつ、しっかりと有給がとれるのでしょうか?
どうすれば休みたい時に、休めるようになるのか
会社としては有給休暇習得義務化を受けて、それなりの体制作りをした「つもり」になっているかもしれませんが、実際はかゆいところに手が届いていないのではないでしょうか?
今日も仕事の前線では「そうじゃないんだけどなぁ」という声が聞こえてきそうです。
若手のベンチャーならともかく、創業から時間が経過している中小企業では幹部層との意識の違いから、制度はあるけどかゆいところに手が届かないことも。
それらを踏まえ、実際に仕事を回していく自分たちはどうすればいいのかを解説します。
自分で勝手に休める体制を作っておく
勝手に、というと聞こえが悪いですが要は会社に依存しない協力体制を作ってしまおう、ということです。
会社の規則を超えない範囲で、できることはあるはず。それを最大限に生かして、有給を勝ち取りましょう。
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一般社員であれば、上司を巻き込むことで有給をとれますが、反対に管理職になるとそうもいきません。
ただ、管理職は自分の責任の範囲内で仕事のルールを作れるので、管理職は管理職なりのやり方があります。
部長クラスになれば別ですが、中間管理職となる係長・課長クラスでも快適な有給ライフを送れます。
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会社への依存する気持ちを和らげる
法律で決まっていて、制度もあるのに休めない。
そんなことはありませんか?
自分が休んでいる間、他の人が働いていて気が引ける。
有休の最中も会社携帯が手ばせない。
なぜでしょうか?
それは無自覚で会社に依存しているからかもしれません。
会社で働くことで毎月、決まった給料を貰っていますが、逆に働かなければ(基本的には)給料はもらえません。
ある意味、自分の生殺与奪権を会社が握っているも同然ではないでしょうか?
なんにでも言える事ですが、頼りになるものが1つしかない状態が続けば、人はそれに依存してしまうもの。
自分が今の会社でしか働けない、と思えば何が何でもしがみ付いていくしかないのも、うなずけます。
会社に依存する気持ちを和らげる方法としては大きく分けて2つの方法があります。
- 収入を依存しない
- 働く場所を依存しない
前者は副業などで給料以外の収入を作る事で、給与面での依存を和らげます。
実際に私もWebライターとして仕事を受ける様になってから、気持ちが楽になりました。
別に本業と同じくらいの額を稼ぐ必要はありません。
月に1000円でも5000円でも会社以外での収入があれば、気持ちが変わってきます。
よし、今回は納品した記事一発OK……!
— 箱根ヶ崎@会社員×ブロガー×Webライター (@pn3pn3) August 21, 2019
シンプルに嬉しい……!
感謝……っ!感謝……っ!
次に働く場所を今の会社に依存しない、ということは転職を指します。
有休がとれないから転職しよう、というのは少し気が早いかもしれませんが、自分の市場価値を知る上で転職活動は有益です。
冷静に自分の能力を見つめ、売れる能力の棚卸を行います。
そうすることで「ま、今の会社が居づらくなったら転職すればいいか」と気持ちが楽になります。
ある程度転職経験がある人は問題ありませんが、未経験の人は企業とのマッチングや年収の交渉などを行ってくれるエージェントタイプがオススメです。
自分1人でハローワークや求人サイトなどを利用しても構いませんが、自分の市場価値を知る為の転職活動であれば、プロが相談にやアドバイスに乗ってくれる転職エージェントなら安心感があります。
まとめ
- あなたが休みたいのに休めないのは、基本的に会社側のマネジメントが悪い
- 休めるのに、休めない・休まないのは会社に依存する気持ちがあるから
- 会社への依存度を下げれば、気持ちが楽になり、休みやすくなる
この記事をまとめると以上の3点になります。
休みにくい、だけで転職するのは気が早い、と書きましたが有給が義務化され「いつでも休める体制づくり」はどんな会社にも求められる標準装備になりつつあります。
そういった体制がとれない会社であれば、気持ちを和らげる目的以上に真剣に転職を検討してみる必要があるかもしれません。
ぜひ自分自身が働きやすい、と思える職場を目指して色々な方法を試してみて下さい。