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ポテトサラダからイタリアンまで! 「ほぼ」調理不要で美味い登山メシ

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登山と言う山に上るスポーツで冬はどちらかと言うとオフシーズンに入る。

冬は雪や気温の問題もあるが、一番の問題は日の入りが早くなる事だ。

登山の基本は早立ち・早入り。

朝早くに登り、夕方になる前には下山しておきたい。

 

山頂で昼食をする際もサクッと調理できる料理の方が良い。

事前に準備しておいたりしても良いけど、どうせなら準備不要でなおかつ現地でも手軽に調理できる方がよい。

切ったりする必要無し、ほぼ1工程で完成する料理が理想だ。

 

 準備する物

  1. 登山用バーナー&ガス缶
  2. コッヘル(いわゆる登山用の鍋やフライパン)
  3. 調理用ヘラ
  4. 取り皿(必要であれば)
  5. 割りばしorフォーク

1.登山用バーナー&ガス缶

これが無いと流石に話にならないので必須である。

お湯を沸かしたり、炒めたり調理する際のベースとなる。

めちゃくちゃ高くは無いが、決して安くも無いので個人的にこれを買うと「ハイキングが趣味です」から「登山が趣味です」に昇格する気がする。

(後に引けなくなったとも言う……) 

 

2.コッヘル

これも無いと困るので必須になる。

煮炊きから炒めまで幅広く対応できる。

更に使わない時は、中にガス缶を収納できる。

 

蓋が別れてフライパンになるタイプがあったり、フライパンだけの少し大き目なサイズがあったりするので用途に合わせて選びたい。 

大抵、最初にバーナーを買う時に一緒に買うけどやっぱりこれがあるといよいよ後に引けなくなった感がある。

 

3.調理用ヘラ

炒める時にスプーンとかで混ぜても良いけど、コッヘルの中に傷がつくのでできればシリコン製や木製のヘラを使いたい。

100円ショップなどで普通に手に入る物で十分だと思う。 

 

4.取り皿

別に鍋から直接食べても良いけど、汁物や何品か作る時はあった方が便利。

これも100円ショップの何個かセットになっているプラスチック製の物で十分である。

男ばかりが数人で一つの鍋を山で囲んでいるとちょっと山賊の宴っぽくなるので、それを避ける為にもやっぱりお皿は欲しい。

 

5.割りばしorフォーク

言わずもがな、食べる為に必須である。

鍋から直接手づかみで食べるとか、山賊っぽいと言うかもう完全に山賊だ。

調理器具や食材はしっかり準備してもたまに忘れるので、複数持って行っておくと安心だ。

 

じゃがりこポテトサラダ 

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(画像は公式Webサイトより)

 

知ってる人は知っている簡単ポテトサラダ。

材料もお湯だけと至ってシンプルだ。

 

更にこの”じゃがりこポテトサラダ”の利点は容器にある。

この容器にそのままお湯を入れれば良いのでお皿を用意する必要が無い。

紙製の容器にお湯を入れたら漏れそうな気がするが30分程度であれば大丈夫だった。

 

材料

  • お湯(100~150ml お好みで)
  • じゃがりこ(好きな味)

 

作り方

1.蓋を半分くらい空けてお湯を注ぐ。(最初は少なめの方が失敗が)

2.1分程度経ったら、スプーンなどでじゃがりこを潰す。

3.よく潰して、ポテトサラダっぽい形になったら完成。

 

調理開始から終了までお湯さえあれば2分後には食べ始められるのが最大の利点だ。

茹で時間を短くするとじゃがりこ独特の、硬い食感が楽しい。

意外にも結構ポテトサラダの味や食感になっている。

 

更に、味のバリエーションも多いので様々な味にチャレンジできるのが探求心を刺激する。

茹で時間からポテトの潰し具合、味の種類とシンプルながら自分の好みを探す、奥の深い料理と言えよう。

 

チャーハン

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男が作る簡単料理の代表格と言っても良いチャーハンである。

昨日の残り物のご飯を炒めるだけ。

作ってよし、ご飯の量=出来上がる量なのでお腹具合に合わせて量を加減しやすいのもポイントだと思う。

 

材料 

  • ごはん(食べきれる量で。タッパーではなく、ラップに包むとかさ張らない)
  • たまご 1個(登山中に潰れない様に気を付けて)
  • チャーハンの元 1袋(手抜きでは無く省力化である)
  • 油(ごく少量。小さい瓶に入れてしっかり蓋をしておく) 

作り方

  1. たまごを溶いておく。平行してフライパンも過熱しておくとスムーズ。
  2. 熱したフライパンに油を敷いて、溶いたたまごを入れる。この時に油に馴染ませるようにしながら軽く炒める。
  3. ある程度たまごがほぐれてきたら、ご飯を投入する。
  4. 恐らく、ラップで包んで持ってきた際に塊になっていると思われるので、塊を崩しながら炒める。
  5. 崩したら、チャーハンの元を満遍なくふりかけ、数分炒めて完成。

 

本当はご飯を先に温めた方がほぐれ易いのでフライパンでたまごを炒める前にひと手間掛けるとより美味しい。

普段料理している人からすれば初歩の初歩もいいところだが、空腹の時に山の頂上で自分の座っている横とかで作られると泣きそうなくらいいい匂いがする。

あと、溶いたたまごを入れた瞬間の「ジャー」と言う音がなんとも言えない食欲と”料理してる感”を醸しだす。

 

普段は外食だったりスーパーのお惣菜コーナーにお世話になっているからこそ”あえて”登山の時に料理をしてみたい。

料理それ自体が一つの楽しみであり、エンターテインメントになると思う。

 

ホワイトソース・ニョッキ

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山頂でまさかのイタリアンである。

基本は両方とも茹でるだけなので手間いらずである。

あとイタリアン、とか言うとなんかお洒落な気がしてテンションが上がる。

 

折角の登山だ。

どうせなら普段あまり食べない物を食べてみたくなるのが人情である。

ちなみにニョッキはジャガイモと小麦粉を混ぜた団子状のパスタの事で、コロッとした外見の割に食べると結構お腹が膨れる。

 

ただ、そのままパスタやニョッキを茹でるとゆで汁が出てしまう。

それを解消するのが粉末状のホワイトソースである。

ゆで汁に粉末を加え、そのままホワイトソースにしてしまう計画である。

 

材料

  • ニョッキ 250g(1パック)
  • ホワイトソースパウダー 適量
  • 水 

作り方

  1. 水を沸騰させる。(ホワイトソースの事も考え、少なめの量で)
  2. 沸騰したらニョッキを一気に投入。
  3. 2分程度でニョッキが浮かんで来たらニョッキを別の容器に移す。
  4. 残ったお湯にホワイトソースパウダーを入れてホワイトソースを作る。
  5. お湯がホワイトソースになったら先ほどのニョッキに掛けて完成。

 

本来なら排水として捨てなければならない水を流用してホワイトソースにする所が山の料理っぽくて良い。

ニョッキは本当はたっぷりの水で作らないと行けないのだが、そこは山の上なので我慢したい。

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(画像はカルディ公式Webサイトより)

 

その代わりに、多少ホワイトソースを多めに作る事でパンを持って行けばディップする事が可能だ。

ニョッキだけでは登山の空腹が満たされないであろう時には試したい。

ただ、ホワイトソース・ニョッキ・パンと食べる物全てが小麦粉になるのが問題か。

 

ディップしつつ、使った容器もそれなりに綺麗になるのでとっても便利だが、原理は食後におじいちゃんが茶碗にお茶を入れてご飯粒を取るのと大差ない。

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(おじいちゃん的発想ニョッキ with パン)

 

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ミリメシ

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ここまで来ると”調理”とか”料理”とかそういう次元では無くてもはやただの非常食である。

ミリメシ最大の利点はサバイバルヒーターが付属している為、登山用バーナーを持っていなくても熱々の食事にありつける事だ。

実際に自衛隊に食事を卸している業者が販売しているだけあって、栄養価もカロリーも高水準でまとまっている。

 

ただし、単価が高い事・後処理の問題などから箱根ヶ崎が登山で使用したのは今の所1度だけである。

登山用バーナー導入前で、本格的に登山を趣味するか微妙な時期だった事もあり、補食として持って行った缶詰の存在が光る。

 

材料

  • ミリメシ 1食分
  • 水 (150ml)

 

作り方

  1. 開封後、サバイバルヒーター用の袋に発熱材と食品の入った袋を入れる。
  2. 水を入れると発熱が始まり、水が沸騰する。
  3. そのまま約20分待ち、完成。

 

もはや作り方も何も……と言う気がするくらい簡単。

やけどに気を付ければ子供でも出来る。

 

通販でこのミリメシを購入したが、到着後にあまり説明書を読まないまま山頂まで持って行き、その場で開封して愕然とした。

材料でも書いたが、沸騰させて加熱する為に水が必要だ。

当たり前と言えば当たり前であるの。

 

「ミリメシだから全部入ってるっしょ!」

と、無意味に強気で喜び勇んで、山に向かっていった。

 当時は登山用バーナーを導入する前で、まだ高嶺の花であった。

そんな時にバーナーを買わずとも、温かいメシが食べられる!

これはちょっとした革命であったのだが……。

 

水持ってきてないやん! 

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この日は夏日で、持参した飲料水はアクエリアスに麦茶だけ。

それが持参した水分の全てだ。

しかも思いの外、暑い日で山頂に着くまでにアクエリアスはほぼ飲み干してしまっている。

残ったのは麦茶だけだが、これを使うと帰りの水分が無くなってしまう。

ただ、お腹も空いていて登山で昼メシ抜きはキツイ……。

 

 

麦茶 投入!

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(オレンジ色がより一層防災への意識を高めてくれるサバイバルヒーター)

 

沸騰した麦茶からは、麦独特の香ばしい香りが漂う。

嫌な臭いでは無いが、サバイバルヒーターから香るのが異様である。

いい匂いだかなんだか解からない匂いに包まれる事20分。

ヒーターからごはんとカルビの袋を取り出し、付属のタッパーに取る。

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(無事に完成した中華風カルビ)

 

おお!しっかり温かく、ホカホカになっている!

箱根ヶ崎の登山歴の中で、湯気を立てる料理を食べる、記念すべき瞬間である。

それがまさか麦茶で調理(?)する事になるとは思わなかった。

 

 

味はもちろん旨い。

戦闘食だけあって濃い目の味付けが嬉しい。

肉も大きく噛み応えがあるし、ごはんもしっかり炊けている。

(実際は茹でただけ、だけど……)

 

水が無いなら麦茶があるじゃない的な発想で本当にサバイバルの様になってしまった。

 そんな登山のほろ苦い思い出も含めて味わい深い食事である。 

 

※ちなみに炊いたあとの麦茶はペットボトルに移して、持ち帰った後処分しました。

 

簡単調理で山のご飯!

山に行った際に簡単な調理器具でささっと調理するのが楽しい。

楽しみ方は人それぞれだと思うけど、個人的には登る過程や山頂の景色と同じくらい頂上での食事が楽しみだ。

コンビニのおにぎりでも運動した後の食事なので十分美味しい。

 

だけど、そこであえてひと手間かけて料理するのが楽しいし、失敗した事も含めていい思い出になると思う。

手順と言うか器具自体がめっちゃ簡単な物しかないけど、もう少し温かくなったらまた山に行ってご飯を食べてみたいと思う。

 

それでは、また。