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日米連合艦隊襲来!? バーガーとカレーが同時に食える”どぶ板通り”の黒船 -横須賀 どぶ板食堂 Perry-

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男と言うのは基本的にいつまで経っても基本は”子供”である。

子供の頃に好きになった物は基本的に一生好きになる……と思う。

 

子供が子供らしい振る舞いをするなら別に問題は無いのだが、大人が子供らしい振る舞いをすると困った物である。

見た目は大人、中身は子供では非常に始末が悪い

 

反面、何かと生き辛い世の中である。

大人もたまには肩の力を抜いて童心に返られる日や場所があっても良いのではないかと思う。

しかるべき場所でしかるべきはっちゃけ方なら問題はあるまい。

 

大抵の男の子が好きになる大人への通貨儀礼として”はたらくくるま”が個人的に好きである。

スポーツカーなどのシュッとしたデザインよりもリープヘル社の”LTM 1800 NX"の方が無骨な感じがして良いと思う。 

 

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(ここからぐわっとアームが展開する所がアツいリープヘル社のLTM1800NX)

そしてそんな”はたらくくるま”の最高峰と言えば軍用車両となる、と思う。

朝霞の駐屯地で戦車は見てきたので今回は横須賀に船を見学しに行ってくるのである。

【2017.02.03 更新】

 横須賀海軍基地めぐり

横須賀市 - Wikipedia

神奈川県南東部に位置する三浦半島の大部分を占め、市域の東側は東京湾浦賀水道)、西側は相模湾に面する。東京湾唯一の自然である猿島も行政区域に含まれる。行政区域内標高の最高点は大楠山の標高242mであり三浦半島の最高峰となっている。それほど標高が高い山はないが、中央部は山間部や急峻な丘陵部(三浦丘陵)が中心で平地は少ない。

横須賀市 - Wikipedia

 

神奈川県横須賀市は古くから海軍の街として栄えて来た為、今日でもその歴史を継承している。
アメリカ海軍や海上自衛隊等が主要な施設を構えている事からもそれが解かる。
 
 
海軍施設や艦船は国家機密を多く含むと言う性格上、陸上からは主要な区画は見えづらい作りになっているのだ。
ある意味、横須賀の目玉とも言えるアメリカ海軍の原子力空母”USS ジョージ・ワシントン”も当然、秘中の秘なので地上からは絶妙に見えづらい場所に配置されている。
 
ただ、それも陸上から見た場合の話で海上からはその限りでは無い
横須賀を母港にしている様々な艦船を、文字通り一網打尽に出来るツアーが存在する。
 
汐入ターミナルを出発し、吾妻倉庫地区をぐるりと一周するのがツアーの概要だ。
艦船の行動予定は当然、軍事機密なのでどんな船が見えるのかは解からない。
従って何が見えるのかは当日の”おたしみ”である。
 

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朝9時に軍港めぐりツアーの受付に到着。
第一便は10時からのはずだが既に結構な行列が出来ている。
Webサイトで確認した所、この日近辺の予約だけ何故か異様に埋まっていて「???」と思っていたが、現地に着いて納得である。
 
並んでいる人は一様にデカい一眼レフカメラを持ってきている。
恐らく、大きな獲物(軍艦)が入港してくるのだと思われる。
 
 艦船の行動予定は当然、軍事機密なのでどんな船が見えるのかは解からない。
 
……軍事機密である筈の艦船の入港予定を把握しているとは、好きな人の情熱とは恐ろしい限りだと思う。
 

 

軍港めぐりツアー

10時になり、汐入ターミナルより出航。
航海中はガイドさんによる豆知識から停泊中の艦船の紹介まで。
乗船から下船まで1時間程度のツアーだったが非常に充実した時間が過ごせた。 

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今回幸運だったのは、海上自衛の潜水艦とアメリカ海軍の原子力空母が見えた事だ。
当然両方とも船なので航海する事が仕事である。
まとめて両方見る事が出来たのは非常に幸運だ。
 
アメリカ軍基地に関しては沖縄等も含めてデリケートな問題だと思う。
ただ、原子力空母を間近にみるとただたた、「でっけぇなー」と言う当たり前すぎる感想しか出てこない。
6000人が生活する空母の巨大さは伊達では無い。
 
艦内には映画館からプレイルーム、床屋まであり一つの街の様になってる。
唯一の民間企業は”スターバックス”が入っているとの事だ。
 

 
一通り、軍港めぐりツアーを終えると時刻は既に昼前。
名物に旨い物無しは承知の上でご当地グルメが食べたいのが人情である。
横須賀と言えば日本が誇る”海軍カレー”に、対するはアメリカ発”ネイビーバーガー”が有名だ。
 
どちらも主食級、と言うかどっちか食べたら確実にお腹いっぱいになるので、どちらかに絞らねばならない。
お腹が空いているのもあるけど、両方食べたいのだ。
ここまで来ると空腹感なのか好奇心なのか解からなくなる。
 
初めて訪れた印象としてはJR線の横須賀駅より京急線の横須賀中央駅付近の方が栄えている印象だ。
横須賀の”どぶ板通り”も中央駅側に近く、何かと便利である。
 

 
海軍カレーのレトルト食品はよく見かけたし、ネイビーバーガーのお店も良く見かける。
ただ、その両方を食べらるお店が中々見つからない。
あまり来ない場所なので可能であれば、同時に食してみたい。
事前に店まで押さえておいても良かったが、初めての街だ。
散策がてら、店を探してみるのも一興である。
 
色々と調べていると、一度に両方を楽しめる食堂を見つける事が出来た。
ただ、店の面構えとか名前が半端なく妖しい……。
 

どぶ板食堂 Perry

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(めちゃくちゃ怪しい……)

 

文字通り、どぶ板通りに店舗を構えるお店ではあるのだが、面構え凶悪である。
黄色バックに白抜きでPerry提督と江戸幕府(と思われる)の人間が描かれている。
提督がどこか遠い目をしているのは、遥か彼方の母国を思う望郷の念か隣の店の行列か?
 
岐阜県は柳ケ瀬の、雑多な雰囲気に通じる物がある気がする。
もしくは、往年の「VOW」あたりに紹介されていそうな感じ。
ベスト オブ VOW

ベスト オブ VOW

 

 

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お店に一歩入ってみると、店内はバーっぽい雰囲気で統一されていてちょっと安心する。
ビールとか飲むなら雰囲気も合っているが、これから食べるのはレーとハンバーガーのセットである。
その辺りのよく言えば無国籍な、悪く言えば雑多な感じは港町ならではか?
(個人の感想です)
 

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メニューの方もやっぱりバーっぽい。
と言うかむしろバーの”ついで”にランチ営業もやっている感じだ
左上のハンバーガー群も気になるが、せっかくの横須賀。
どうせなら全部いきたい所である。
 
今回注文するのは右上の「よこすか海軍プレート・スペシャル」だ
横須賀界隈ではめずらしいと思われるハンバーガーとカレーが同時に味わえる一挙両得なプレートである。
値段と共に内容も豪華になると思われるが一環して”牛乳”が付属しているのが珍しい。
 
しかし、カレーとハンバーガーを一度に両方食べられるのは非常にありがたい。
普通はどちらか食べたらお腹いっぱいになる所だ。
ハンバーガーは”アメリカ海軍”を、カレーは”海上自衛隊”を表していると思われる。
いわば日米の連合艦隊の様な物だ。
 
店内に写真はあった物の、ボリューム感は来るまでは解からない。
世界最強の軍隊である”米国”と、世界屈指の海軍国家”日本”の連合艦隊だ。
コイツはかなり期待できそうだ、と胸が高鳴る。
 

米国海軍と海上自衛隊の連合艦隊

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よこすか海軍プレート・スペシャル

 
カレー・・・これといって大きな特徴が無いのが特徴、なのは画一性を重視する日本の暗喩か?余計な具材が入っている訳でも無く、辛さも控えめ。正直、これだけだとちょっぴり寂しい……。
 
クォーターバーガー・・・いわゆるネイビーバーガー。厚いバンズにモリッとハンバーグ。カレーよりもボリューミーに見えるのは米国への暗喩か?ほぼバンズと肉のみと、とっても男らしい構成。
 
牛乳・・・なぜか海軍プレート全般に着いており、店側からプッシュされている。こちらも大きな特徴は無い普通の低脂肪乳。
 

両方の良いとこ取り?

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カレー自体は辛さ控えめで、恐らく子供でも食べる事が可能だ。

ファミリー層向けであれば良いと思われるが、そこは”どぶ板食堂 Perry”である。

あまりファミリー層向けの佇まいでも無いと思うのだが……。

良くも悪くも万人向けのカレーである。

 

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大きさのイメージとしては女性の手の平サイズ。

クォーター(1/4)poundなので約110gなので妥当なサイズである。

バンズの味に大きな特徴は無いが、バーガーの肉の部分は脂っこくは無くあっさりとした味わいだ。

この辺りは好みが解かれる所だと思うが、肉汁したたる肉にかぶり付きたいのであればやや物足りないかもしれない。

 

結論としては、日米両方の良い所取りをする予定だったがどちらかと言うと「虻蜂取らず」な結果となってしまった。

肉はともかく、バンズとカレーのご飯と言う炭水化物の量としてはそれなりにあるのでお腹は膨れた。

しかし、食べ終わった後の余韻が少し物足りなく感じる。

美味しい物を食べ終わた後は「あれが美味しかった」「これが旨かった」と振り返りたい。

その過程で再度美味さを再確認できると思う。

 

次回は日本か米国かどちらか一国に絞って戦いを挑みたい。

第二次世界大戦でドイツ軍が破れた様に、二正面作戦は失敗の元なのである。

 

戦艦三笠

三笠(みかさ)は、大日本帝国海軍戦艦で、敷島型戦艦の四番艦。奈良県にある三笠山(若草山)にちなんで命名された。船籍港は京都府舞鶴市舞鶴港。同型艦に敷島初瀬朝日1904年(明治37年)からの日露戦争では連合艦隊旗艦を務め、連合艦隊司令長官東郷平八郎大将らが座乗した。現在は防衛省が所管し神奈川県横須賀市三笠公園記念艦として保存され、現存している。

三笠 (戦艦) - Wikipedia

 

やや寂しい気持ちを引きずり、次の目的地である”戦艦三笠”を徒歩で目指す。

wikiにもある通り、アジア史・世界史を語る上で大きな歴史の転換点となった”日本海海戦”で活躍した戦艦である。 

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(時代は経っても三笠の雄姿は衰えない!)

 

極東の弱小虚弱国家だった日本が当時有数の海軍国だったロシアのバルチック艦隊を打ち破った展開は男の子であれば、聞いていて胸がアツくなる話だ。

三笠の艦内は博物館の様になっており、当時の制服や主砲弾、日本海海戦の様子が模型で展示されている。

 

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広い意味では戦艦自体が展示物であるが、目玉は日本海海戦当時から残っている甲板の板である。

第二次世界対大戦での敗戦後、米国により武装解除された三笠は上部の構造物がほぼ撤去され、現在の艦橋や主砲は複製である。

そんな中、当時の甲板の板が一部現存している箇所がある。

 

1905年に当時の連合艦隊司令長官であった東郷平八郎も歩いた(と思われる)甲板を歩ける。

歴史上の人物と同じ場所に立つ事は可能かもしれないが、同じものをちょっとでも共有できるのは、貴重な体験だと思う。

 

また、三笠自体とは一切関係無いが横須賀繋がりで「賭博黙示録カイジ」等の作者である福本伸行の「横須賀ざわ…ざわ…展」も行っていた。

戦艦の中で行われる展示自体かなり珍しいと思う。

【2016.12.25にて展示会は終了しました】

 

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(展示室内はまさかの撮影OK……っ!)

 

三笠自体の入場料を払ってしまえば見学は自由なので押さえておきたい。

”戦艦”と言うハードと”福本漫画”と言うソフトのミスマッチな組み合わせが楽しい。

 

軍港めぐりでも食事でも何度も来たいと思わせる街、横須賀。

色々な物を組み合わせを次々と試すのも、人と物が行きかう港街ならではなのかもしれない。

 

それでは、また。

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どぶ板食堂 Perry