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ワサビ大好き!ワサビ万歳! 蕎麦と山菜とワサビの組み合わせが最強! -伊豆市修善寺 禅風亭なゝ番-

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静岡県伊豆半島。
周囲を海に囲まれ、半島内は自然に恵まれているので海の幸・山の幸が豊富な土地である。
連休を利用して伊豆半島を少し旅してきたけど、十分に満喫する事が出来た。

特に修善寺は伊豆箱根鉄道駿豆線の終着駅でもあり、熱海などに比べると落ち着いた場所だ。


目新しい物はないかもしれないけど、修善寺に竹の小道にと魅力的なスポットは多い。
また、修善寺駅からバスを利用して修善寺近くまで来ればあとは、主だった場所は徒歩で回れるコンパクトさも良い。

そんな修善寺にある老舗ソバ屋が非常に美味しかった。

 

午前10時 修善寺にて

東京を出発して、いくつか電車を乗り継いで駿豆線の起点となる三島に到着したのが午前9時。
都内から電車で移動して、9時に三島に居るって事はそれなりの時間に出発している訳で。
体感的にはもう12時近くの感覚である。 

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 (丸っこいライトが可愛らしい)

 

めったやたらと早起きした一番の理由は、修善寺近くに店舗を構える”なゝ番(ななばん)”でソバを食べる事に集約される。
”なな番”ではコシのある二八蕎麦を、特製のつゆと名産品のワサビをおろして食べる事が出来るのだ。
二八蕎麦はともかく、おろしたてって言うか自分でワサビをおろせる蕎麦屋はちょっとお目にかかれない。
ましてやワサビの産地で、だ。

 

立地が観光地でなので、昼食時ともなればライバルも多く、下手をすれば長蛇の列が出来るかもしれない。
通常であれば11時辺りが開店時間の定番だが”なな番”は10時開店との事。
観光地での各種行動は、早ければ早いほど良いと思うのでこの開店時間はありがたい。

 

修善寺駅からは定期的にバスが出ており、10分ほどで到着する事が出来る。

目的地は「修善寺温泉」がいわゆる修善寺の中心部になっており、この系統の終着駅になる。

途中で「修善寺温泉入口」など、微妙に紛らわしい停留所が出てくるので注意したい。 

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(久しぶりに取ったバスの整理券にテンションが上がる)

 

禅風亭 なゝ番

店の佇まいは古民家風の作りで、蕎麦を食べると言う雰囲気に合っている。

現代的にスタイリッシュな店構えで、あえてそのギャップを楽しむって手もあるけど、観光地に来たらやっぱり定番と言うか「そうそう、コレコレ」って感じが欲しい。
入口に掛けられたのれんに力強く書かれた「麺」の一文字に、これから食べる蕎麦への期待値が高まる。 

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(力強い一文字に店側の自信の程が伺える)

 

店外だけじゃなくて店の中も古民家風、と言うか多分実際古民家である。

入店直後には、般若の面が文字通り睨みを効かせているのが印象的だ。

 

そして般若より驚いたのが、10時15分の時点で既に席の7割程度が埋まっている事だ。

あまり人の事は言えないけど、10時って朝飯って言うには遅いし、昼には早いし微妙な時間では無いか。

箱根ヶ崎は”そのつもり”で来たからいいけど改めて「ゴールデンウィークってすげー!」と、どこぞの海賊王志望の様な感想が出てしまう。

 

席に着くとメニューが渡される。

ぶっちゃけ食べる物は決まっているけど、あえてメニューにも目を通しておきたい。

まだ見ぬ発見があるのではないかと、始めて行った店ではついつい見てしまう。 

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(オーダーが終わった後もついつい見ちゃうメニュー)

 

食べるのは”禅寺そば”一択だが、今の空腹感なら更に親子丼や場合によってはカツ丼さえも入れる事が可能…っ!

ただ、旅はまだ始まったばかり。今日はまだ行きたい店がある……っ!

ここで慌てて、欲望に流されるのは愚の骨頂……っ!

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(人間、我慢が肝心なのである) 

 

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禅寺そば

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蕎麦……二八蕎麦のしっかりとコシが特徴。他の具材と食べてもしっかりと主張する味と歯ごたえが堪らない。

 

右上お椀……見た目はシンプルだが、中は豪華な三段重ね。上からつゆ・山菜・とろろ蕎麦と三段構えの重厚な布陣だ。

 

左下お椀……みょうが、ネギ、おろしと薬味チームと、その下にはつゆを入れるお椀がある。薬味チームの中に”みょうが”をセレクトする所に店側のセンスを感じる。

 

ワサビ……ある意味メインディッシュ。お盆を縦断する立派な葉や、その下で「さぁ使ってください!」と待機しているおろし金共々、適宜追加しながら味の変化を楽しめるので、終始活躍が見込まれる。

 

蕎麦が主役か?ワサビが主役か?

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先ずはつゆをお椀に注いでゴマを入れ、ワサビをおろしたい。

おろす前に、お店の人に言えばや葉の部分はカットしてもらう事が可能だ。

ややコンパクトになったワサビをおろし金に思う存分スリスリする。 

 

 

山菜や薬味はあるが、まずはシンプルに蕎麦を食べてみるとそのコシに驚かされる。

しっかりとした歯ごたえの後に、つゆと蕎麦の味が楽しめる。

更にそこに、ワサビの風味が食欲を刺激する。 

 

散々スリスリしたワサビだが、辛みよりも”風味”が強い。

ワサビの味と言うか香りはしっかりあるが、特有のつーんとする辛さが無いのだ。

食べている時に何度か塊を食べる”直撃”を受けたが、いずれもつーんとする事は無かった。

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(もはや蕎麦が主役だかワサビが主役だか解からなくなってきた…)

 

更に少し食べたらお待ちかねの薬味達を投入したい。

あえて1チームづつ入れても良いし、全部一気に入れても良いと思う。

みょうがの味がアクセントになって、一気に全部食べてしまいそうになる。

 

更に更に、三段構えのお椀の中段に配備された山菜にも注目したい。

あえて蕎麦のつゆに天ぷら的に付けて食べても良いし、一気に投入しても良い。

ただ、薬味と入れるタイミングが被るとつゆが凄い事になるので、その点は注意したい。

(箱根ヶ崎はテンション上がって一気に入れて後悔したクチです……)

 

ワサビのお持ち帰り

箱根ヶ崎は余すところ無くワサビを使ったけど、場合によっては持ち帰る事も可能だ。

付け合わせで既にすりおろしたワサビも出てくるので、一本物のワサビは使わなくても良い。

その場合はビニール袋が付属で付いてくるので、それにいれて持ち帰れば家でいつでもワサビを食べる事が出来る。

 

注文した禅寺そばが提供されるタイミングで「お客様は、禅寺そばのご注文は初めてですか?」と聞かれる。

そこで、初めてであればワサビのおろし方や、持ち帰りが可能である事、蕎麦の食べ方などをレクチャーして貰える。

 

観光地の食事処って言うとなんとなく忙しくて、雑なお店もあるけど”なな番”は多少混雑してきても、丁寧に接客していたし、初めての客への説明もスムーズでとても充実した時間を過ごせた。

食事って、その時食べた物の味も大事だけど、食べる場所の雰囲気も含めて”食事”だと思う。

そう頻繁に行ける場所では無いけど、修善寺自体素敵な場所だったのでまた行きたいお店だ。

 

それでは、また。

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禅風亭 なゝ番

禅風亭なゝ番(地図/写真/修善寺/そば(蕎麦)) - ぐるなび

営業時間:10:00~16:00

定休日:木曜日