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熱闘真剣勝負! 銀座近くのウマ辛 坦々麺 - 中央区入船 はしご -

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吞んだ後の〆に食べるラーメンとして個人的におススメしたい「青葉」を紹介するエントリーを書いた。

その際に最大の焦点と言うか、ポイントとなるのが「体に悪い事は解かり切っているのに何故か食べちゃう」という事である。

 

大体3時間くらい前から食べない様にして、睡眠に入るのが望ましいとされている。

それにも関わらず、〆を食べると言う事は恐らく11時、12時。

そんな時間に塩分と炭水化物たっぷりのラーメンを食べるのはどういう了見であろうか。

 

ただ、何だかんだと言って美味しい物程体に良くないのでこれはもう仕方ない

〆にラーメンが食べたくなるのも、草食動物が群れるのも、夏の虫が飛んで火に入るのも全部「習性」だと思うので、致し方ないと思う。

 辛党?甘党?

最近知った事だが、「辛党」は辛い物が好き、と言うより「酒好きな人」と言う意味合いがある。

酒などでも「甘口・辛口」などとあるので、その流れだろう。

よく見かける日本酒で「鬼ころし」があるが、元々は「鬼をも殺すほど辛い」という事からこの名前がついたそうだ。

清洲城 信長 鬼ころしパック 2000ml

清洲城 信長 鬼ころしパック 2000ml

 

 

そして対義語となる甘党にも「酒を好まず、甘い物が好き」と言う意味がる。

甘い物が好き、は解かるが”酒を好まず”も含まれているとは。

 

箱根ヶ崎は辛い物は好きだが、甘い物も大好きだ。

おそらく”ただの食いしん坊”だと思われるが「辛党か?甘党か?」と二者択一を迫られると非常に困るのである。

 

辛い物好きにも色々な種類があると思う。

塩辛い物が好きな人、いわゆる酒の辛口が好きな人、トウガラシの辛さが好きな人、十人十色である。

個人的には”中華的”な辛さが一番好きだ。

トウガラシ単体でも美味しいが、さらに山椒が入っていたりすると辛さに重厚な奥行きが出る気がする。

 

そしてそんな辛い物好きな箱根ヶ崎が中央区で暫定1位だと思っているウマ辛の店が”はしご”である。

辛い物好きにとってまだ見ぬ辛い物との遭遇は己を高める為の武者修行の様な物である。

己の限界はどこか?そしてその限界を越える事は出来るのか?

見果てぬ辛さの限界を目指して辛党は彷徨うのである。

(個人の主観です)

 

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支那麺 はしご

中央区銀座近辺でウマ辛ラーメンの話をすれば1度は名前が挙がる名店。

独特の味の担々麺が看板メニューである。

ちなみに担々麺は「だんだんめん」と呼ぶ。丁寧なのかこだわりなのか店内のメニューはすべて統一されている。

 

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”はしご”の担々麺はノーマルでもやや辛い。メニューの説明欄に「つゆそば」とか可愛く書いてあるが実際は全く可愛くないので注文時は十二分に留意したい。

この日は朝から何も食べていない状態だったので普通の辛さの「担々麺」を注文。

 

何度かの来店で普通→中辛→大辛激辛と辛さの調節が出来る事を確認。

もしかしたら大辛=激辛かもしれない。

メニューに記載が無い以上、料理人の見当に期待する他、無い。

いつもは”激辛”にしているのだが流石にすきっ腹に”はしご”の全力投球は荷が重い。

 

以前にすきっ腹で激辛を食べ、お腹が痛くなった経験がある。

過ぎたるは猶及ばざるが如し、何事にも”程”と言う物があるのだ。

今回の普通の辛さでの注文は、自分の体調管理まで気を配った大人の注文と言えるだろう。 

”はしご”の特徴は担々麺以外にもう一つ、テーブルにある。

 

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自分好みの味にカスタマイズできる調味料群と手前の龍馬タクアンである。

担々麺注文時にライスの有無を聞かれるのでここは迷わず「お願いします」と答えておきたい。

そして担々麺に先んじて来たライスにこのタクアンを乗せ、担々麺到着までの”間”を繋ぐのである。

ちなみにごはんは無限におかわりが可能なので思う存分頂きたい。

 

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これぞ本場の担々麺(だんだんめん)

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担々麺(激辛)

スープ・・・”はしご”の代名詞。非常に独特な味で、いわゆる日本の担々麺とは全く違う。醤油ベースの辛いスープに胡麻が入っていると思われるがこのコンビネーションが絶妙の一言。

 

麺・・・細麺なので男性にはややボリューム不足からもしれないが、そこはご飯ががっちり援護してくれる。スープとの相性も当然抜群でしっかり絡んで、辛いスープを口まで運んでくれる。

 

ごはん・・・食前から既に活躍している白いご飯。お店の焚き方なのかいつもちょっと固めの焚き加減だが、その方が個人的には好きである。特に激辛注文時は大炎上した口内の鎮火に必須ないわば「ザイルパートナー」である。このごはんが無くては”はしご”は語れない。

 

熱闘真剣勝負!激辛担々麺!

「おまたせしました、担々麺・激辛です」と目の前にドンと担々麺が置かれる。

ちょっと待て頼んだのはノーマル、つまり普通の辛さの担々麺の筈である。

誰も好き好んですきっ腹で”激辛”など頼んだりはしない……。

 

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しないのであるが……。

前回はすきっ腹でほとんど担々麺ばかり食べたのが腹痛の原因ではなかろうか?

もっとごはんを、つまりザイルパートナーを大切にすれば良かったのではないだろうか?

一度ダメだった事が今回もダメだとは限らない。

 

諦めるのは簡単だが、無茶を承知でやるのが男である。

ピンチはチャンス、あえてこの担々麺(激辛)に挑みたい。

 

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(楽勝とは言っていない)

 

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スープはやはり普通の担々麺とは違い、四川料理に代表される「あの辛さ」が全面に出ている。

ただ無闇に辛いだけでは無く、山椒や中に入っているネギ、時折感じる柑橘系の味等も感じられ非常に深い味わいだ。

 

安易にインスタントスープで作った軽い味では無く、色々な風味を感じる重厚な味が感じられる。

辛さはどちらかと言うと後から来るタイプだが、その辛さも相まってとても箸が進む。

 

ただそれでも口の中が炎上するので時折り、ザイルパートナーであるごはんを投入する事を忘れない。

このごはん、スープとも非常に合うのでレンゲに入れて少しスープに浸して食べるとまた美味しい。

 

麺は細麺なので、どちらかと言うと柔らかめだがしっかりスープと一緒に口の中で存在感を出してくれる。

時折りネギと一緒に食べると、ちょっと味が変わって楽しい。

 

やはり辛い食べ物は上品に食べるよりも、ごはんと一緒に”かっ込む”様に食べたい。

辛いスープをまとった麺をズルッとすすり上げて、スープをレンゲですくって飲む。

そして辛くなった口の中にごはんを放り込んで、白米の甘味を堪能する。

辛い担々麺とごはんの幸せな永久機関である。

 

担々麺(激辛)を食べ終わって

食後しばらく経っても腹痛にもならず今回は本当の意味で無事に完食する事が出来た。

ごはんも麺も炭水化物なので、取りすぎない様に注意しているがこの”はしご”の時だけはラーメンとごはんを食べる様にしている。

辛い物単体でも美味しいが、それは”ごはん”と言う名脇役がいるからこそ、より美味しく食べる事が出来ると思う。

 

人はなにか偉業を成し遂げるとスポットライトが当たった人に注目しがちだが、実際はその人も多くの人達に支えられてスポットライトが当たっているのだと思う。

それは”はしご”の店の様にメニューにさえ出ていないごはんかもしれないがとても大切な事だと思う。

 

それでは、また。

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支那麺 はしご 入船店