神奈川県の保土ヶ谷にある帷子(かたびら)珈琲は席数わずか5つの小さなコーヒースタンドです。
極限までコーヒーを楽しむ事に特化した店内、気さくな店長、豊富すぎる豆の種類など、こだわりがギュッと詰まったお店。
このお店はコーヒー好きなら必ず行った方が良い、とまで言われるほど。
隠れ家的なお店ですがコーヒーの味はもちろん、店内の雰囲気なども気になりますね。
帷子珈琲(かたびらコーヒー)
帷子珈琲 店舗紹介
JRの保土ヶ谷駅から徒歩数分、商店街の中ほどに帷子珈琲のお店はあります。
小ぢんまりした店舗がとても可愛らしいお店です。
「帷子」と言うあまり見かけない字を使った店名ですが、現地に行って納得。
住所が「帷子町」となっているので、そのままお店の名前になっています。
少し難しい漢字がレトロな商店街に、不思議と合っている様な気がしますね。
店内はカフェと言うよりは「コーヒースタンド」と言った感じです。
わずか5つのカウンター席ですが、店長がコーヒーをドリップする様子がライブで見られる特等席でもあります。
料理ができ上がっていく様子が見えるのは、カウンター席の醍醐味ですよね。
帷子珈琲の主なメニュー
喫茶店ではないので、メニューはコーヒー1択。
ただし、その分コーヒーの種類は豊富で同じ豆でも焙煎によって深入り・浅入りがあります。
メニューについているグラフを参考に注文するもよし、店長に自分の好みを伝えてオススメを選んでもらうもよし。
お客と店長の距離が近くなるのもカウンター席のうれしいところですね。
私は今まで深入りが苦手だったので、その話をすると「豆とドリップの仕方が良くなかったのかもしれませんね」とのこと。
今回は店長のアドバイスに期待を膨らませ、クラシックブレンド(深入り)をオーダーします。
料金は全て300円均一と解りやすい&良心的な値段。
高ければ美味しい、と言う訳ではありませんが料金が統一されていると、次は何を飲もうか今から考えるのも楽しいですね。
クラシックブレンド
コーヒーの苦味とコクを引き出しつつ、酸味を抑えた一杯。
飲めばコーヒーの価値観がひっくり返る味わい。
コーヒーを飲むことに対する価値観が変わるお店
帷子珈琲の凄いところは「コーヒー飲む」という行為の価値観がひっくり返る事です。
「コーヒー」と言っても豆の産地や焙煎の具合、ドリップの方法などでその味が変わっていきます。
スターバックスなどで「カフェ」としてコーヒーを飲むのも楽しみ方の1つですが、帷子珈琲はもっとシンプルに、コーヒーそのものと向き合う様な感じがします。
それは日本茶の世界に近いのかも知れません。
「禅」や「わび・さび」と言った、そこにある物と向き合ってありのままを楽しむ。
そんな少し不思議な時間が過ごせます。
少し堅苦しい書き方になりましたが、お店の雰囲気はかなりフレンドリー。
たとえば、メニューに載っている豆以外にも在庫の豆はあるそうです。
それは常連さん用に隠してある……わけではなく、単純にメニューに載せきれないから、という理由。
注文する時に自分の好みを伝えれば、メニュー以外の豆からもオススメを探してもらえたりします。
さらにコーヒーを注文すると、お茶菓子としてチョコレートが一緒に出てきますが、このチョコレートが絶妙。
控えめな甘さがコーヒーにピッタリ。
大きさも一杯のコーヒーを楽しむのにちょうど良い大きさで、最後まで美味しく食べられます。
帷子珈琲はこんな人にオススメ
1人の時間を楽しみたい人は間違いなくオススメのお店。
コメダ珈琲のように数時間滞在する、という様な過ごし方はできませんが短時間でも密度の濃い時間が過ごせます。
また、カップルで行っても静かな店内でゆっくりとコーヒーを楽しめるので、付き合っている・いないに関わらずオススメです。
気取った感じは無いので、付き合う前にも気軽に誘いやすいお店です。
もちろんシンプルにコーヒーを楽しみに行くの魅力です。
小ぢんまりした店内は、ざわざわする事がないので静かにコーヒーを楽しむ事ができます。
300円と言う気軽な値段で、シンプルにコーヒーを楽しめるのは本当に幸せです。
家の近くにあったら、毎日通うお店になりそうですね。