とんかつと言えばサクサクの衣にジューシーなお肉、ガブリと食べればあふれ出る肉汁。
そんなイメージが、美味しいとんかつの条件ではないでしょうか?
都内ので3拍子揃っているお店って意外と少ないのですが、銀座にある「にし邑(にしむら)」は全てが高い水準で揃っています。
そのぶ厚いとんかつは、マンガみたいな厚みがあって、食べる前にとっても心が躍ります。
厚ければ良い、というものでもありませんが圧倒的な厚みを誇るとんかつはどんな味なのでしょうか?
にし邑 (にしむら)
入店までの待ち時間:15分前後 (平日・12時ごろ)
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にし邑 店舗紹介
銀座の中でも、東銀座界隈は少し落ち着いてて、平日のランチ時になるとぽつぽつと行列ができるお店はありますが、基本はとっても静か。
東銀座のランドマーク、歌舞伎座からも少し離れているので混雑することはあまりなさそうです。
銀座でも群馬名物のうどんだったり、ラム肉をメインで扱う焼肉屋だったり、ランチを食べるお店は事欠きません。
そんな少し奥まった場所にあるにし邑は、少し控えめな看板が大人な雰囲気を感じさせるお店。
派手さがない分、銀座で営業する「品」を漂わせます。
店内は十数席のカウンター席のみ。
敷地の半分は厨房になっていて、女将さんや大将がテキパキと調理しています。
特にホール全体を仕切っている女将さんは、細やかな気づかいやお客のさばき方など気持ちいいほど鮮やかです。
10数分の待ち時間も女将さんを見ていると、あっという間に終わります。
やや狭い店内なので、通路を通る時は譲り合って通るようにしましょう。
お客同士・お客とスタッフの協力が自然に出来上がっているのが、良いお店の条件です。
にし邑の主なメニュー
ランチのメニューはシンプルにとんかつ系のみ。
唯一の変わり種は豚しゃぶ膳です。
平日の銀座ランチでしゃぶしゃぶがあるとは、なかなか豪勢。
300円アップしますが、ロースとヒレの「上」も気になるところ。
「霜降り部分は岩塩で」とわざわざ専用の岩塩が着いてくる部分に「上」の風格を感じます。
また、250円追加でおろしポン酢をオーダーできたり、シンプルなメニューながら客を飽きさせないラインナップが魅力的。
ロースかつ膳
低温熟成された肉はふわふわ、かつジュウシィ。
食べれば分かるメニューに「ジューシー」ではなく「ジュウシイ」と書く理由。
ツーフィンガーの厚みを誇るジュウシイとんかつ
どん、とお盆が置かれて大盛りのキャベツとぶ厚いとんかつに、嫌でも目が行きます。
キャベツは別に大盛りを頼んだ訳ではありませんが、お皿にうずたかく積まれた量は圧倒的。
続いてメインのとんかつ。
置かれた瞬間に見れば分かるほどのぶ厚さです。
こういう画に迫力のある料理は目で見てもテンションがあがります。
一口食べると、ふわふわの脂身と柔らかい肉の部分から肉汁があふれ、サクサクの衣と相まってとってもジュウシイ。
メニューにも書いてありましたが、肉汁と脂身の部分を表現するのに「ジューシー」ではやや言葉足らず。
「ジュウシイ」と書く事でより、肉感と脂身の美味しさを伝えられます。
ごはんと、とんかつのサポーターとして味噌汁ではなく、とん汁が出てくるのもポイントが高いです。
酒粕と一緒に調理されているとん汁はコク深い味わいで、ごろっと入った野菜もあり、これだけでメインになりそうです。
たまに溶け残りがあるので、食べ始める前に軽く混ぜてから食べると、酒粕のコクが全体に行き渡ります。
にし邑はこんな人にオススメ
営業日が平日に限られていることから、ランチにオススメです。
値段も1,100円からと、高すぎないのもうれしいですね。
ただ、平日のランチで4ケタは高い、と思う方はもう少しお手頃な食堂もあるので、その辺りはお財布と相談して決めたいところ。
店内はカウンター席のみなので、グループで行くというよりは1人か2人ぐらいの少人数でいきたいですね。
お昼時は常に店内で待っている人がいるので、人数が多くてもバラバラに座る可能性があります。
今日はガッツリ行くぞ! と言う日はにし邑でぜひジュウシイとんかつを。