日本国内に限った話ではありませんが、ホテルや旅館は値段によって泊まることのできる場所が決まってきます。
私自身、1泊数十万円もするスイートの宿泊経験はありませんが、8万円ほどの部屋に泊まったことはあります。
また、1泊3000円前後のゲストハウスにも泊まったことがあります。
どちらにも、それぞれの良さがありますが、両者の根本的な違いとはなんでしょうか?
この記事では1泊3万円の宿と3000円台の宿には、どんな違いがあるのか、宿泊者の目線から解説します。
ぜひ最後まで読んで、宿泊場所を決めるときの参考にしてください。
3万円以上のホテルに泊まるメリットとは?
高級ホテル、といえば客室単価が3万円以上のクラスが該当します。
「帝国ホテル」や「パークハイアット東京」など、誰でも1度は名前を聞いたことがあるホテルばかり。
それ以外にも、沖縄では高級リゾートホテルの「ハレクライニ」などが人気です。
1泊するだけで、数万円が必要になりますが、受けることのできるサービスも最上級のもの。
ただ寝るだけの場所になぜ、数万円も払う必要があるのか、私が感じたメリットをご紹介します。
①ストレスのない空間やサービスが楽しめる
最初に挙げたいメリットがこちら。
3万円以上のホテルといえばラグジュアリーなインテリアに、高品質なサービス。
落ち着いた空間で、リラックスして過ごすことができます。
普段生活している場所も悪くありませんが、ホテルの空間は格別。
ベッドやソファも極上のものを使うことができます。
特にベッドはSealy(シーリー)やSimmons(シモンズ)など、1度は寝てみたいと思うようなブランドものが採用されていることも。
トップアスリートが絶賛するのも頷ける、快適な睡眠が約束されます。
また、バスルームではミストシャワーやバスソルトなどが楽しめることも。
アメニティ類も、ロクシタンやブルガリなどのブランド品のものを使うことができます。
②非日常な体験ができる
非日常のレベルにもよりますが、例えば駅直結型のホテル「メトロポリタン丸の内」では、 東京駅に出入りする新幹線や在来線を見下ろしながら、夜景を楽しむことができます。
▼実際にメトロポリタン丸ノ内に泊まった記事はこちら
また、「星のや富士」では、富士山の眺めを独占できるような客室や、キャンプの雰囲気が味わえる朝食など、アウトドアとインドアの両方が楽しめます。
室内なのに外の空気を感じられる、ちょっと不思議な体験をすることができます。
③ホテルの外に出る必要がない
ホテルによっては「オールインクルーシブ」と呼ばれる、飲食代やアクティビティ代が全て料金に含まれているタイプがあります。
どれだけ楽しんでも、追加でお金を払う必要がないので、心置きなくホテル内のサービスを満喫できるのが魅力です。
例えば栃木県の那須塩原にある「THE KEY HIGHLAND NASU(ザ・キー ハイランド ナス)」は、アルコールを含む、ほとんどのドリンクが飲み放題な上に、プールや天体観測、カラオケなどのサービスが全て、宿泊代に含まれています。
部屋のタイプによっては、露天風呂が着いているタイプもあるので、1度ホテルにチェックインしたら、出かける必要がありません。
ひたすら自然を眺めながら、アルコールやおつまみを楽しんで温泉に入って、ビュッフェスタイルの夕食や朝食を満喫する。
すべてホテル内で完結する上に、追加料金も不要。
観光地を巡る旅行とは一味違った癒しが味わえます。
1泊3000円台の宿に泊まるメリットとは?
1泊3万円以上の宿で楽しめる体験を紹介してきましたが、今度は1泊3000円台の宿に泊まるメリットをご紹介します。
1泊あたりの料金が安いというのは当たり前なので、それ以外の部分にスポットを当てていきます。
3000円台、といってもキャンペーンや割引クーポンなどで安くなっている宿ではなく、定価が3000円台の宿です。
①個性あふれる手作り感が楽しめる
3000円台の宿の多くは、ゲストハウスと呼ばれるバックパッカー向けの宿です。
ほとんどの宿は、オーナー自ら運営しています。
そのため、オーナーの個性が強く出るのが特徴です。
安い宿=汚い・狭い、というイメージがありますが、そんなことはありません。
温かみのある空間で、自分なりのスタイルで過ごすことができます。
ゲストハウスには、個室が無いことも多いので、自分1人の空間というわけにはいきません。
それでも、リラックスして過ごすことのできる場所が、用意されているので、そこでコーヒーを飲んだり、夜にお酒を飲んで過ごすことができます。
②人との交流が多い
①の個室が無いことから、ゲストハウスではリビングで過ごすことが多くなります。
そこで生まれるのが、宿泊客やスタッフとの交流です。
一概には言えませんが、同じゲストハウスを選んで泊まっている人は、趣味や考え方が似ています。
話してみると、今まで自分が考えもしなかった方向の興味が湧いてきます。
また、知らない人同士が会話で盛り上がって、縁側でアイスを食べながら夕涼みを楽しんだりすることも。
普通の旅館やホテルだと、知らない人同士が自然に話をすることは、レアなケースかもしれません。
しかし、ゲストハウスにはスタッフを始め、宿泊客同士が自然に会話を始める空気感があります。
③気軽に楽しめる
一般的なマナーさえ守れば、気楽に楽しめるのもゲストハウスの魅力。
当然、ドレスコートも無いので楽な格好で滞在することができます。
また、ゲストハウスによってはキッチンが着いているところもあるので、自由に料理をすることができます。
近くのスーパーで食材を買ってきて、料理をして自由に食べる。
ホテルと違って、自分主体で動いて楽しめるのが、ゲストハウスの大きな特徴です。
知らない土地だけど、生活する様に旅を楽しみたいなら、ゲストハウスはオススメの宿泊施設です。
宿の値段の違いは「満足度ガチャ」の確率
3万円以上する宿と、3000円前後の宿に宿泊するメリットを紹介してきました。
両方に宿泊した経験として「どちらに泊まっても旅の満足感に大差は無い」ことを感じました。
じゃあ3000円前後の宿の方が安いし、お得かといえば、そうとも限りません。
たとえば、女性は個室が無いゲストハウスはお化粧を落とすタイミングなどが気になるところ。
それなら、少し高くでもビジネスの方が安心です。
また、ゲストハウスの雰囲気はスタッフや、その日の宿泊客にも左右されるので、期待していったら、思ったほど盛り上がらないことも。
そういった意味では、満足感が得られるかどうかは、運次第な面もあります。
一方、高級ホテルでは高品質なサービスが保証されています。
静かな環境や、抜群の接客技術をもったスタッフ、アクセス抜群の立地。
満足感が低くなる要素がありません。
確実に満足感を得たい! と思うのであれば高級ホテルは「確定ガチャ」です。
しかしゲストハウスや、その他の激安宿では、たまにとんでもない大当たりが出ることも。
知らない人と仲良くなって、一緒にお酒を飲んで、興味のある話をしたり聞いたりして、温泉に入って寝る。
旅行、というより「旅」を楽しみたいなら、圧倒的にゲストハウスがオススメです。
一度でも、ゲストハウスの満足度ガチャで「凄いの」を引くと、病み付きになります。
今日もマスヤゲストハウスで一泊!
— 箱根ヶ崎@【有給日和】ブロガー×Webライター (@pn3pn3) August 3, 2019
#プレ夏休み #下諏訪 #マスヤゲストハウス pic.twitter.com/IK3AUu3Yjz
▼「凄いの」の詳しい記事はこちら
まとめ
- 安全確実に満足感を得たいなら高級ホテルがオススメ
- 運の要素もあるけど、ゲストハウスはハマると楽しい
- 結果、自分の目的に合わせて使い分けたい
この記事をまとめると以上の3点になります。
高ければ確実に良い宿、という訳ではありません。
自分の旅のスタイルを知って「どんな旅行が楽しかったか?」を考えて、目的に合わせて宿を選ぶことが、満足度を高めるポイントです。
高くても安くても、どちらの宿でも十分旅を楽しむことができるので、ぜひ両方の宿に泊まって自分なりの旅のスタイルを探してみて下さい。
【お知らせ】節約トイント様へ寄稿した記事が公開されました
今回、寄稿させて頂いた記事は、1週間以上の長期旅行での節約についてです。
旅行の期間が長くなると、気になるのが宿泊や食事などの滞在費。
しかし、極端にケチってしまうと旅行自体が楽しくないものになってしまいます。
では、どのようにすれば旅行の満足度をキープしつつ、滞在費を圧縮することができるのでしょうか?
こちらは宿の金額以外に、泊まるときのスタイルの違いに注目した記事になっています。
気になった方は、ぜひ寄稿した記事を読んでみて下さい。
▼寄稿した記事はこちら
そもそも旅行に出かける休みが取れない、という人は
アルバイトでもパートでも派遣社員でも、働いている人には有給休暇を取る権利があります。
休日に有給を加えて旅行にいったり、自分の好きなことに時間をつかうことは、生きていく上で大切なことです。
有給は雇用形態に関わらず、与えらえています。
しかし、周囲の空気や上司に気を使って、有給が使えないのはツライですよね。
- どうすれば、有給を取りやすくなるのか?
- そもそも有給を使うのに理由はいるのか?
- 有給を申請したら、日付を変えろって言われた。
有給休暇は労働者の権利! 権利を侵害する上司や会社は訴えてやる!
と、勢いよく言っても、同僚から「面倒くさいやつ」と思われるのも考えもの。
権利は権利として主張することが必要ですが、過度な主張をして職場で浮いてしまうのも避けたいところ。
周囲から浮かず、それでいて仕事もこなしつつ、有給を取る。
そんな方法をまとめた記事もあります。
有給を取りたいけど、言い出しにくい……。
そんな時に、ぜひ読んでみて下さい。
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